VACANT にて写真家 鈴木親と大森克己、ギャラリストの菊竹寛の3名を迎えたトークイベント「ポートレイト 対峙するまなざし」が開催
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VACANT にて写真家 鈴木親と大森克己、ギャラリストの菊竹寛の3名を迎えたトークイベント「ポートレイト 対峙するまなざし」が開催
Talk Event By Chikashi Suzuki, Katsumi Omori, And Yutaka Kikutake At VACANT
by Daisuke Yokota
1938年の写真技術の発明とともに進化を遂げてきたポートレイト写真。発明当時は被写体の「外見」の記録として認識されていたポートレイトの写真技術を見直し、「内面」を映し出す親密な表現に昇華したのが Julia Margaret Cameron (ジュリア・マーガレット・キャメロン) だった。「人々が私のカメラの前に来たとき、彼らへの義務を果たすべく私は精魂を傾けた。その義務とはつまり、外見的特徴と等しく、内面の偉大さをも誠実に記録するということだった」と彼女は日記の中で自身の作品について語っている。
VACANT が、写真家 鈴木親と大森克己、ギャラリストの菊竹寛の3名によるトークイベント「ポートレイト 対峙するまなざし」を10月26日(金)に開催する。
1938年の写真技術の発明とともに進化を遂げてきたポートレイト写真。発明当時は被写体の「外見」の記録として認識されていたポートレイトの写真技術を見直し、「内面」を映し出す親密な表現に昇華したのが Julia Margaret Cameron (ジュリア・マーガレット・キャメロン) だった。「人々が私のカメラの前に来たとき、彼らへの義務を果たすべく私は精魂を傾けた。その義務とはつまり、外見的特徴と等しく、内面の偉大さをも誠実に記録するということだった」と彼女は日記の中で自身の作品について語っている。
のちに、写真家で教育者でもある Ro Zueru an Jie (ロズウェル・アンジェ) は、自身の著作の中でポートレイト写真について以下のように表現をしている。
ポートレイトとは合意にもとづくプロセスの結果だ。撮影の対象となることに相手が同意してくれなくては始まらない。そして同意を得るためにはある程度以上の信頼関係が必要になってくる。被写体はカメラのほうに顔を向けている。そして撮影者と被写体を隔てる空間には、二人のあいだに交わされた契約が漂っている。合意によって形成されたこの空間を通じて、あらゆる種類の綱引きが行なわれることになる。そのやりとりを記録したものがポートレイト写真なのだ。」ー著書『まなざしのエクササイズ』より
Instagram を始めとした SNS や、書店には数多くの文化誌が並ぶ昨今、人々の日常に様々な種類のポートレイト写真が蔓延している中で、Julia Margaret Cameron が目指していた、外見の奥にある被写体の「内面性」や、Ro Zueru an Jie の示す撮影者と被写体の間の「契約」や「綱引き」を、鑑賞者としての我々は十分に捉えられているのだろうか。今回のトークイベントでは、日本を代表する写真家であり、これまで多くのポートレイト写真を手がけてきた大森克己と鈴木親をゲストにそれぞれのポートレイト写真における被写体との関係性、「人を撮る」という行為への姿勢、はたまた技術的な面など様々な思いを、ギャラリストの菊竹寛を交えて紐解いてゆく。
イベント情報 | |
イベント名 | ポートレイト 対峙するまなざし |
日付 | 10月26日(金) |
時間 | OPEN 18:30 / START 19:00 |
場所 | VACANT |
住所 | 東京都渋谷区神宮前3-20-13 2階 |
入場料 | Adv ¥1,500 / Door ¥1,700 (1Drink込み) |
HP | www.vacant.vc |