気鋭の新人監督が描くスニーカードリーム、注目のニューエイジ・フッドムービー『キックス』が公開

一足のスニーカーを巡って、少年が少しだけ男へと成長する瞬間を描いた新時代のフッドムービー『キックス』が、12月1日(土)より全国公開する。

監督は、本作が長編デビュー作となる Justin Tipping (ジャスティン・ティッピング)。AFI (アメリカ映画研究所) 卒業生であり、ショートフィルム『Nani (原題)』で知られる彼が初の長編作品の題材に選んだのは、自身が育ったオークランドのイーストベイエリアに根付いた熱狂的スニーカーマニアのコミュニティとカルチャーについて。物語の軸となるスニーカーをチンピラに奪われた少年が取り返しにゆくというストーリーも彼の周りの実体験に基づいている。スニーカーだけでなく、時計、車などモノによって自身のステイタスを表す文化が根強いアメリカにおいては日常茶飯事とも言えるストーリーだが、本作が秀逸なのはその演出方法。音楽や映像の質感で80年代を彷彿とさせる世界観を創りだし、場面によって突如ペースを崩すようなマジックリアリズム的な演出を加えることで観客を引き込んでいる。

主人公ブランドンを演じるのは、撮影当時まだ無名だった Jahking Guillory (ジャキング・ギロリー)。彼の無垢な演技は一足のスニーカーに夢や希望を託す、少年の痛いくらいまっすぐな想いを等身大で表現している。このほか彼を取り囲むメインキャストたちも同じくキャリアは短いながらも印象的な演技を披露。親友のひとりアルバートを演じるのは The Notorious B.I.G. (ノートリアス・B.I.G.) と Faith Evans (フェイス・エヴァンス) を両親に持つ若手俳優 Christopher Jordan Wallace (クリストファー・ジョーダン・ウォーレス)。ブランドンの叔父マーロン役には、『ムーンライト』でアカデミー賞助演男優賞を受賞した Mahershala Ali (マハーシャラ・アリ) を起用し脇を固める。

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＜あらすじ＞
15歳の少年ブランドンは、クールなスニーカーさえあれば、現実から逃れられると信じている。しかし、必死に貯めたお小遣いで手に入れたお気に入りのスニーカーが逆に目立ってしまい、地元のチンピラたちに目を付けられてしまう。チンピラたちにスニーカーを奪われたブランドンは、2人の親友を連れてスニーカーを取り戻そうとするが……。

＜試写会プレゼント＞
TFP では 2018年11月27日(火)に渋谷のシネクイントで18時30分から開催されるトークショー付き試写会へ5組10名様をご招待。当日は試写会のほかに日本でHIPHOPムービーを手がける三宅唱監督と宮崎大祐監督によるトークショーを予定している。イベント開始は19時00分から。応募方法は、TFP のツイッターをフォローして投稿されるこの映画の記事をリツイート。締切は 2018年11月11日(日)24時まで。当選通知はツイッターのダイレクトメッセージから。TFP の公式ツイッターはコチラからぜひチェックしてみて。
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