【TFP推薦図書】世界が注目するフェミニスト・パンク集団の中心人物によるエッセイ『プッシー・ライオットの革命』が刊行
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【TFP推薦図書】世界が注目するフェミニスト・パンク集団の中心人物によるエッセイ『プッシー・ライオットの革命』が刊行
TFP Recommend Book - Riot Days -
by Daisuke Yokota
世界が注目するフェミニスト・パンク集団の創設メンバーのひとり Maria Alyokhina (マリヤ・アリョーヒナ) によるエッセイ『プッシー・ライオットの革命』が刊行
ロシアで行われたFIFAワールドカップ 2018 決勝戦、フランス対クロアチア戦にて前半51分に旧式の警備員姿の男女4名が客席からピッチへと乱入し、1分間の試合中断を余儀なくされた事件を覚えているだろうか。彼女たちの名はフェミニスト・パンク集団、プッシー・ライオット。なぜ彼女たちは彗星のごとく現れたのか?グループ創設者のひとり Maria Alyokhina (マリヤ・アリョーヒナ) が綴る新感覚手記『プッシー・ライオットの革命』が日本でも刊行した。
彼女たちが浴びるきっかけとなったのは、2012年2月に遡る。プーチンが再選することになる大統領選の直前に、女性メンバー5人が目出し帽をかぶり、モスクワの救世主ハリストス大聖堂でプーチン政権を批判するパフォーマンスを行った。わずか数分のうちにその場にいた警備員に取り押さえられ、メンバーの3人が逮捕、そのうちの2人には禁錮2年の判決が下されるというこの事件をきっかけに、彼女たちの支持者はロシア国内から世界中へと広がり、オノ・ヨーコ、Sting (スティング)、Patti Smith (パティ・スミス)、Radiohead (レディオヘッド) など100名を超える著名ミュージシャンが彼女たちの解放を求めて指示を表明した。
本書では、グループの中心人物 Maria Alyokhina によって結成秘話、2012年モスクワ大聖堂での衝撃のゲリラ・ライブとその逮捕劇、そしていまだに続くロシアの “矯正” 労働の真相が語られる。彼女たちは前述のワールドカップの騒動の直後にもユーロポップとダンスパンクが融合した新曲のビデオ「Track About Good Cop (原題)」を公開したプッシー・ライオット。新たな時代を切り開くために、パンクに生きる彼女たちの闘いの日々にこれからも注目していきたい。
書籍情報 | |
書籍名 | プッシー・ライオットの革命 |
著者 | Maria Alyokhina (マリヤ・アリョーヒナ) |
翻訳 | aggiiiiiii (アギー) |
版元 | DU BOOKS |
装丁 | ソフトカバー |
体裁 | 四六判 |
ページ数 | 296ページ |
価格 | ¥2,000 |
HP | diskunion.net |