David Hockney and Heihachirō Fukuda To Hold A Joint Exhibition 'An Encounter of Two Colorists' At THE CLUB

国境、時代の垣根を超えて色に魅せられた巨匠たちによる二人展、「An Encounter of Two Colorists 二人のカラリストの出会い」が開催

David Hockney and Heihachirō Fukuda To Hold A Joint Exhibition 'An Encounter of Two Colorists' At THE CLUB
David Hockney and Heihachirō Fukuda To Hold A Joint Exhibition 'An Encounter of Two Colorists' At THE CLUB
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国境、時代の垣根を超えて色に魅せられた巨匠たちによる二人展、「An Encounter of Two Colorists 二人のカラリストの出会い」が開催

David Hockney and Heihachirō Fukuda To Hold A Joint Exhibition 'An Encounter of Two Colorists' At THE CLUB

by Daisuke Yokota

ポップアートの先駆者として知られる、現代アートの生ける巨匠 David Hockney (デイヴィッド・ホックニー) と日本画家・福田平八郎の二人展「An Encounter of Two Colorists 二人のカラリストの出会い」が、THE CLUB にて開催している。

ポップアートの先駆者として知られる、現代アートの生ける巨匠 David Hockney (デイヴィッド・ホックニー) と日本画家・福田平八郎の二人展「An Encounter of Two Colorists 二人のカラリストの出会い」が、THE CLUB にて開催している。

1971年、初めて日本を訪れた David Hockney は京都市美術館で開催されていた「京都日本画の精華展」を訪れ、福田平八郎の作品と出会ったという。この展覧会に出展されていた福田の作品は、 「蓮」(昭和天皇と一緒に魚釣りに行ったときの池面に映る水面の模様を描写した作品として知られている)や「新雪」など。鋭い観察眼を基にした、対象がもつ雰囲気、美しさを抽出した表現が特徴とされる福田の作品はその後の David Hockney の作品制作において大きな影響を与えたとされている。その色使いや構図に圧倒された David Hockney が、日本を訪れた後に描いた「ウェザーシリーズ」の「雪」や「雨」、そして水の表現や風景画には、 福田平八郎の影響を見てとることができるだろう。

絶えず遊動し続ける水面や、波紋が放つきらめき。日向と日陰で変化するヴィヴィッドな色合い。David Hockney と福田平八郎という国籍も時代も違う二人のアーティストが魅せられたもの、それは普遍的な自然のリズムと彩り。その大胆な色面構成によって、限り無く抽象に近い作品を生み出してきた。目の前に何があるのかではなく、どのような色があるのか。意識を物体から色彩へと向けることで、全く新しい世界が見えてくるのではないだろうか。本展では、iPadを用いて描かれた、David Hockney の「The Yosemite Suite」シリーズを「花菖蒲」 をはじめとした福田の代表作品 6 点と共に展示する。日常の情景をひたすらに描き続け、「ものを見る」ことの喜びを最大限に表現し続けてきた今世紀を代表するカラリストの競演をぜひこの機会に間近でみてほしい。

Photo credit : Photo by Jun Koike

Photo credit : Photo by Jun Koike

展覧会情報
展覧会名 An Encounter of Two Colorists 二人のカラリストの出会い
会期 2月16日(土)〜3月30日(土)
場所 THE CLUB (GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内)
住所 東京都中央区銀座6-10-1
開廊時間 11:00~19:00
休廊日 2月25日(月)、26日(火)
観覧料 無料
HP theclub.tokyo