カール・ラガフェルドが手がける最後のコレクション、フェンディのガーリーなフェミニズム 2019年秋冬コレクション
News
カール・ラガフェルドが手がける最後のコレクション、フェンディのガーリーなフェミニズム 2019年秋冬コレクション
Fendi Fall Winter 2019 Collection
by Daisuke Yokota
Fendi (フェンディ) 2019年秋冬コレクションをファッションディレクターの萩原輝美が速報レポート。
Fendi (フェンディ) のデザイナー、Karl Lagerfeld (カール・ラガーフェルド) が2月19日、85歳で逝去した。2日後の21日、50年以上もフェンディのクリエーションを続けてきたカールによる、最後の最新コレクションがミラノで発表された。
今シーズンはインビテーションも会場もベージュでクリーンなイメージだ。
白いブラウスの大きなボータイが覗くベージュのテーラードスーツからスタートした。スーツと言っても、スカートはジャケットの丈と同じくらいのマイクロミニで花プリントのストッキングと合わせている。フェミニンなガーリーテイストだ。
肩がキュッと上がったテーラードジャケットに先が尖った衿のシャツを合わせ、プリーツスカートでAラインを描く。チュールやサテンで切り替えたワンピースも同じシルエットで登場する。
パテントにパンチングなどレザーのバリエーションが増えている。その分、秋冬なのにファーアイテムが少なく感じた。ファーはフェンディのアイデンティティで、今後も打ち出して行く姿勢を取っているのが潔い。
フィナーレ、花プリントのボディースに重ねるシフォンドレスが軽やかに登場した。
クリエーションを一緒に担当していた Silvia Fendi (シルビア・フェンディ) が会釈してバッグステージに戻ると、カール・ラガーフェルドのビデオメッセージが始まった。今シーズンのクリエーションをしているカールが、若かりし日の自分のスケッチを描く姿だ。
今シーズンは、1981年に使っていたロゴをカールが手書きした「カリグラフィーロゴ」がアイコンとして使われた。
3年前、カールの50年間のクリエーションが詰まった集大成本が発売された。木箱に入った永久保存版だ。
フェンディ社としてはゆっくり時間をかけて後任者を決めるとのこと。カールの足跡を引き継ぎながら進化してゆくフェンディを見てゆきたい。
問い合わせ先/フェンディ ジャパン 03-3514-6187
HP:www.fendi.com