Stella mccartney
2020 spring women's collection & 2020 ss men's collection

Stella McCartney (ステラ マッカートニー) が2020年春ウィメンズコレクションと2020年春夏メンズコレクションをミラノにて発表

Stella mccartney 2020 spring women's collection & 2020 ss men's collection
Stella mccartney 2020 spring women's collection & 2020 ss men's collection
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Stella McCartney (ステラ マッカートニー) が2020年春ウィメンズコレクションと2020年春夏メンズコレクションをミラノにて発表

Stella mccartney
2020 spring women's collection & 2020 ss men's collection

ウィメンズ、メンズコレクションも、60%以上がサステナブルな素材を使用。循環型の未来を模索する Stella McCartney のエコ精神が凝縮されたコレクションに。

Stella McCartney (ステラ マッカートニー) がイタリア、ミラノにて6月14日に2020年春ウィメンズコレクションと2020年春夏メンズコレクションを発表した。ブランドがミラノでコレクションを発表するのは、今回が2度目となる。

プレゼンテーションの舞台となったのは、ミラノのチンクェ・ヴィエ地区にあるプライベートガーデン。会場は、ブランドのアーカイブのファブリックからつくられたアップサイクルのリボンで装飾され、大きな月のイルミネーションも中央にセット。このリボンは、愛する人へのメッセージが書き込めるようになっており、イベント後は地元のデザイン学校の学生たちに渡すことで「廃棄物ゼロ」を実現。Stella McCartney の哲学を反映した演出が会場のいたるところに散りばめられていた。そして、「STELLA」の電飾に照らされたステージでは、イタリアのストリートバンド San Crispino (サン・クリスピーノ) やシンガーの Tkay Maidza (ティーケイ・マイザ)、Oscar Jerome (オスカー ジェローム) がパフォーマンスを披露した。

2020年春ウィメンズコレクションのタイトルは「Force for Nature (自然へのフォース)」。コレクションには、「Everything is Illuminated (エブリシング・イズ・イルミネイテッド)」や「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」などで知られる作家兼環境問題専門家の Jonathan Safran Foer (ジョナサン・サフラン・フォア) による詩的なフレーズが散りばめられた。春らしい鮮やかな色合いとアースカラーを組み合わせたカラーパレットは、エネルギー溢れる大自然のスピリットを体現。デザイナー自身を彷彿させるような地球の未来について考え、積極的な活動の 挑戦的なメッセージを発信する勇敢な女性像がコレクションを通して描かれていた。

同コレクションでは、ウィメンズとメンズのコレクションもさらにボーダーレスへ。2020年春夏メンズコレクションもまた Jonathan Safran Foer (ジョナサン・サフラン・フォア) のメッセージを伝え、ステラ マンの持つ多様性と大胆な活動家のスピリットを融合。Stella McCartney が得意とするサヴィルロウテーラリングも健在ながら、機能性と実用性を兼ね備えたアイテムに馬のハンドペイントやレオパード、アース・サテライトプリントなどがお目見え。また、「Eco-weirdo ( エコな変わり者 の意)」グラフィックや新しいロゴがあしらわれたウォーターボトルホルダーなどエコ精神を反映したユニークなアイテムも登場した。

注目いただきたいのは、ウィメンズ、メンズともに発表された「We are the Weather」カプセルコレクション。Jonathan Safran Foer がこれから出版する予定の気候危機に関する小説にちなんで名付けられた本コレクションは、「we are entirely free to live differently(=異なる生き方の自由)」 という力強いステートメントを掲げ、レディトゥウェアからニットウェア、アクセサリーと豊富なラインナップで展開。アートフルな太陽から作家のフレーズが反射する光のようにプリントされた美しいグラフィックがフィーチャーされ、コレクションの中でも一際存在感を放っていた。

プレゼンテーション内では、学生のアクティビストグループが 平和的なプロテストを展開。気候変動に対する意識を喚起するため、「hopeful(=希望を持って)」や 「we are entirely free to live differently(=異なる生き方の自由)」などのメッセージが書かれたプラカードを持ち、「we are the weather」という掛け声で会場を活気づけた。

Stella McCartney は今回のコレクションについて下記のようにコメント。
「これまで私たちがファッション業界において根付かせたいと 願っていたことがついに理解されるようになったと感じています。そのため、これをより大胆な方法でコレクションに取り入れる最適なシーズンだと実感しています。」