アスリート兼アクティビストのミーガン・ラピノーを起用したロエベ2020秋冬メンズキャンペーンが公開
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アスリート兼アクティビストのミーガン・ラピノーを起用したロエベ2020秋冬メンズキャンペーンが公開
loewe
fall winter 2020 campaign featuring Megan Rapinoe
パリにてショーの開催を予定している LOEWE (ロエベ) 2020秋冬メンズコレクションに先駆けて、2020秋冬メンズキャンペーンが公開された。キャンペーンの顔を務めたのは、アメリカ人プロサッカー選手であり、アクティビストとしても知られる Megan Rapinoe (ミーガン・ラピノー)。撮影は Steven Meisel (スティーブン・マイゼル) が手がけている。
クリエイティブ ディレクターの Jonathan Anderson (ジョナサン・アンダーソン)、写真家の Steven Meisel、クリエイティブスタジオの M/M (Paris) (エムエムパリス) というゴールデンチームによる「キャラクター、ファッション、商品」という3部構成のキャンペーンを発表してきた LOEWE。今回は、メンズコレクションのキャンペーンに女性、しかもアスリートを起用し、話題を集めている。
「キャラクター」を表現するイメージに起用されたのは、2019年FIFAサッカーワールドカップで優勝したアメリカ代表のキャプテン、Megan Rapinoe。コバルトブルーの背景と彼女のトレードマークであるピンクヘアのコントラスト、そして彼女の挑戦的な表情が抜群の存在感を放っている。今回のキャンペーンでは、イギリス人俳優兼アーティストの Benn Notthover (ベン・ノースオーバー) が手がけた映像もあわせてお目見え。「今回、ロエベとジョナサン・アンダーソンとコラボレーションできてとても嬉しく思います。複数の異なる分野が交わり、単独では成し得ない、より大きく斬新、そしてエキサイティングなものが誕生しました。私にとってコラボレーションというのはお互いが隣に立って何かをすることではなく、一緒に何か別のものに “なる” ということなのです」と語る Megan Rapinoe は、映像でも「声を使ってください。それについて語り、そう生きること、そうなること」というメッセージを掲げた。
今回、キャンペーン全体を通じて、生命、動作、エネルギーの同意語として“歪み”を扱った LOEWE は、「ファッション」を表現するイメージで空間的な歪みを強調する実験的なビジュアルを採用。一見すると同一人物に見えるモデルは、実は3人とも別人。このミステリアスなイメージが何を物語っているかは明言されていないものの、今回のキャンペーンと同時に展開される短編映画シリーズでこのコンセプトのダイナミズムがさらに押し広げられているという。そして「製品」のイメージでフィーチャーされたのは、ブラウンのカーフレザーで作られたパズルバッグ。このバッグも、フラップ部分やサイドの折り目、シワなどから何らかの目的において扱われていること、そして生きていることを示唆しているという。