シャネルのショートフィルムシリーズ最新エピソード「ガブリエル シャネルとダンス」が公開
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シャネルのショートフィルムシリーズ最新エピソード「ガブリエル シャネルとダンス」が公開
Chanel
updates new "inside chanel" episode - GABRIELLE CHANEL AND DANCE
CHANEL (シャネル) の歴史をショートフィルムを通して紐解いていくシリーズ「INSIDE CHANEL (インサイド シャネル)」。2020年は、4回にわたって CHANEL と様々な芸術の関係にフォーカスする。これまで「シャネルと芸術」、「ガブリエル シャネルと映画」が公開されてきたが、第29章となる最新エピソードでは、創業者 Gabrielle Chanel (ガブリエル シャネル) とダンスの関係性をフィーチャーしている。
20世紀初頭に台頭しつつあった映画同様、ダンスもまた身体の動きに関して新たな道筋を開拓する芸術として Gabrielle Chanel の心を惹きつけた。当時、女性の身体を解放する快適でエレガントな服を通じて自身のスタイルを表現していた彼女は、ダンスに自身の理想とする女性像とその魅力(アリュール)を重ねあわせ、その生涯で数多くのコラボレーションを残すこととなった。
伝説的なダンサーの Caryathis (カリアティス) や Isadora Duncan (イザドラ・ダンカン) とダンスレッスンをうけていたと言われる Gabrielle Chanel。古典バレエの伝統から逸脱しているとして賛否両論を巻き起こした Serge Diaghilev (セルジュ・ディアギレフ) 率いる Ballets Russe (バレエ リュス) の『春の祭典』(1913)を鑑賞したことが決定的な出来事となり、その後ヴェネチアで Serge Diaghilev と知り合ってからは、友情を育みながらコラボレーションを重ねた。
当時の Ballets Russe には、マドモアゼルの友人でもあった Claude Debussy (クロード・ドビュッシー) や Erik Satie (エリック・サティ)、Pablo Picasso (パブロ・ピカソ)、Jean Cocteau (ジャン・コクトー) ら偉大な芸術家たちが密接に関わっており、今もなお語り継がれるほどの功績を数多く残した。マドモアゼルも1924年に Picasso や Cocteau とともに風刺作品『青列車』(1924)を構想し、Stravinsky (ストラヴィンスキー) が楽曲を手がけ、マドモアゼルの親友となったダンサーの Serge Lifar (セルジュ・リファール) が主役を演じた『ミューズを率いるアポロ』(1929)や Salvatore Dali (サルヴァトーレ・ダリ) が舞台美術のデザインを担当した『バッカナール』(1939)の衣装をデザイン。ダンスとファッションを組み合わせることで単なる洋服という概念を超越した彼女の服作りは、今もなお CHANEL とメゾンの職人たちに影響を与えている。
Karl Lagerfeld (カール・ラガーフェルド) はこれまでに Uwe Scholz (ウヴェ ショルツ) や Benjamin Millepied (ベンジャミン ミルピエ) をはじめとする多くの振り付け家たちの依頼に応えて衣装をデザインしてきた他、20年にわたってモナコで開催されているニジンスキー賞授賞式のオフィシャルパートナーをつとめ、2018年にはパリ国立オペラ座バレエ団の新シーズンのオープニングガラのスポンサーに就任。Virginie Viard (ヴィルジニー・ヴィアール) は、オペラ座で Serge Lifar (セルジュ・リファール) が最初に振り付けた作品『Variations』の衣装をデザインしている。また、モスクワのボリショイ・バレエ団は Gabrielle Chanel の人生を追想した新作バレエ『ガブリエル シャネル』を2019年6月に発表。CHANEL とダンスの詩的な対話はこれからもずっと守られていくだろう。