ルイ・ヴィトンやエルメスを手がけたファッションイラストレーター FILIPE=JARDIM (フィリペ・ジャルジン) の初作品集『SKETCHES&SNAPS (スケッチ＆スナップ) 』が発売

世界をまたにかけて活躍中のブラジル出身のファッションイラストレーター、FILIPE=JARDIM (フィリペ・ジャルジン) の初作品集『SKETCHES&SNAPS (スケッチ＆スナップ) 』が出版された。Hermes (エルメス)、Tiffany (ティファニー) の広告のイラストや、LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン) の旅のスケッチブックシリーズで人気のブラジル人ファッションイラストレーターであるFILIPE=JARDIM。

リオ生まれの彼はまた、サーフボードを抱えて世界中のビーチをめぐる旅人でもある。本書は、下描きなしで心のままに描かれた彼のドローイング作品を、写真作品とともに「旅」「ファッション」「ブラジル」という3つのテーマで収録。「人生の究極の目的はパラダイス。人は楽しむことで生きている」。そんな彼の生き方がイラスト、スナップ写真とともに表現されている。

1968年ブラジルのリオ・デ・ジャネイロに生まれたフィリペは、子どものころからビーチに通い、そして10代からサーフィンを始める。80年代当時、音楽やアートなどカルチャーの交差点であり発信源でもあったビーチ。そこで出会ったアーティストやボヘミアンたちの影響を受けながら、彼はアートの道を志す。キャリアのきっかけは LOUIS VUITTON が作成している旅の絵本シリーズ『Carnet de Voyage (カルネ ド ヴォヤージュ)』のリオ・デ・ジャネイロ版の挿絵を担当したこと。この作品をきっかけに、ファッションイラストレーターとして活躍しはじめる一方、手にしたお金で世界中の海への旅をはじめる。旅でえた仕事、旅先での出会い、旅することの楽しさ、そこで見るものと感じること。Hermes や Tiffany、各国版の『VOGUE (ヴォーグ)』と、華々しく活躍するイラストレーターとなった今も彼の根本は変わらない。ひとりのサーファーとして海に恋している彼は現在も、サーフボードを抱え世界中夏から夏へ、いい波と出会いを求めて旅を続けている。真っ白な画面に自由自在に伸びるライン。下描きなしで、瞬間をまるでスナップショットのようにみずみずしく切り取ったような彼の作品からは、リアルな旅の楽しさが生き生きと伝わってくる。巻末のマダガスカルや南アフリカ、ハワイや東京など、旅の軌跡を綴ったメモとともに、エネルギッシュな彼のライフスタイルが丸ごと感じられる一冊だ。

Amazon
URL: http://goo.gl/ZHPBu5