ステラ マッカートニーがミラノサローネ国際家具見本市にてマテリアル イノベーションをテーマとしたインスタレーションを発表

サステナビリティや環境保護に熱心に取り組んでいることでも知られる Stella McCartney は、昨年11月、イギリスの Charles (チャールズ) 皇太子とともに、環境問題についてさまざまな切り口から話し合う COP26 (国連気候変動枠組条約第26回締約国会議) に参加。ファーの取り扱い禁止を呼びかけると同時に、ファーに代わるサステナブルな新素材を提案した。今回開催されるマテリアル イノベーションをテーマとしたインスタレーションは、 COP26 での発表に続く第2弾となる展示だ。

©︎ Stella McCartney

2022年サマー コレクション キャンペーンの「キノコこそがファッションと地球の未来である」というテーマを引き継ぐ、この200平方メートルのインスタレーションは、最先端のファッションとデザインが融合している。さらに、イタリアのモダン家具メーカーの最高峰である B&B Italia (ビー・アンド・ビー イタリア) や、イギリスの歴史的な壁紙ブランド Cole & Son (コール＆サン) とのコラボレーションなど、 Stella McCartney 初のインテリアブランドとのパートナーシップも披露された。

©︎ Stella McCartney

エキシビション会場の壁面を彩るきのこのプリントは、 Stella McCartney 2022年サマー コレクションで象徴的な「キノコの森 (Fungi Forest)」トワル ド ジュイ プリントを Cole & Son (コール＆サン) によって壁紙として再解釈したもの。79％の再生可能な繊維が含まれる基板を使用しており、従来不織布壁紙の製造工程で発生する温室効果ガスを30%削減したこの壁紙は、2022年後半に Cole & Son のオンラインストアと旗艦店で発売予定だという。

Next

Prev

1/2

本展では低炭素社会の実現に1兆円以上の資金を提供する世界最大の金融機関のひとつ「バンク・オブ・アメリカ」とのパートナーシップにより、ファッショナブルで革新的な未来のビジョンが、“キノコ”を中心に展開。キノコの菌糸体を使用した世界初のラグジュアリーハンドバッグ「フレイム マイロ™」をはじめ、ブランドの20年以上にわたる活動の中からピックアップされたサステナブルな製品が展示された。

そのほか100％再生可能なアクリル板で作られた巨大なキノコ型スカルプチャーや、 B&B Italia のアイコンである「Le Bambole (レ バンボレ)」アームチェアを再構築したモデル、没入型インフィニティルーム、そして『素晴らしき、きのこの世界』(2021) の上映ルームも展開され、なぜ菌糸が持続可能な地球の未来であるのかを知ることができる。

©︎ Stella McCartney

©︎ Stella McCartney

また、エキシビションに使用されるすべての素材は、環境への影響を最小限に抑えるべく、今後展開されるアクティベーションに再利用される予定だという。 さらに Stella McCartney のミラノ旗艦店でも、このインスタレーションをサポートするエクスクルーシブなイベントの開催を予定している。