mame kurogouchi
opens flagship store in kitaaoyama

マメ クロゴウチが北青山にフラッグシップストアをオープン。世界観を凝縮させた空間に

Ichiro Mishima

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マメ クロゴウチが北青山にフラッグシップストアをオープン。世界観を凝縮させた空間に

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デザイナー黒河内真衣子による Mame Kurogouchi (マメ クロゴウチ) が、ブランド初のフラッグシップストアとなる Mame Kurogouchi Aoyama (マメ クロゴウチ アオヤマ) を1月19日(木)にオープンする。ストアでは、フルラインナップのコレクションからアクセサリー、バッグ、Mame Kurogouchi Basics (マメ クロゴウチ ベーシックス) までを取りそろえる。

表参道の喧騒を抜けた先に静かに佇むレンガ造りの建物を舞台に誕生する本ストアは、Mame Kurogouchi Hanegi (マメ クロゴウチ ハネギ) を手がけたデザイナー柳原照弘により設計された。「受け継がれるものの記憶」をテーマに、過去・現在・未来という長い時間軸の中で永続的に継承される文化やクラフトへの礼賛を体現。周辺環境との共生をコアアイデアにデザインされた空間は、もともと住宅だった場所の面影を感じさせつつ、都市の一片として新たに共有されていく記憶の一部となり、次なる歴史を歩み始める。

店内は壁から天井、床、什器などのゲストを包み込む空間全体が、左官による印象的な黄みを帯びた白色で表現。珊瑚などが蓄積した沖縄県産の石灰石をベースに、大分県で採取した竹を粉砕し混ぜ込むことで生まれる独特な質感と立体感が空間に柔らかさと温かみをもたらしている。着色を一切施さず、自然のまま劣化することない石灰石が作り出す凛とした静けさは、デザイナー黒河内真衣子の故郷である長野の原風景と重なり合う。

柳原氏により設計された非日常への招待は、エントランスからわずかに覗く箱庭から始まる。Mame Kurogouchi の世界観を表した小宇宙は、いくつもの季節のサイクルを経て今も残る普遍的な風景として、ゲストに自身の記憶への再訪を投げかける。階段を上った先で展開されるのは、立ち並ぶ壁により曖昧に仕切られたフロア。まるで貝殻の中を進むかのような体験は、次々と現れる洋服の「発見」していく感覚を促すだろう。青山の街から始まるユニークな空間体験は、日常と非日常を行き来しながら、静寂と騒然、自然と都市、文化と歴史といった様々な要素を優しく包み込むことで、ゲストのパーソナルメモリーとして昇華されながら、ブランドの世界をより広く、多様に、雄弁に物語るものとなる。