都会的な日常着にリラックスムードを漂わせて。ルメールが2023FW コレクションを発表

会場は、1960年代初頭に建設された、ピエール・マリー・キュリー大学のジョシュ―・キャンパス。身体、コントラスト、キャラクター、性別、年齢などが異なるモデルが、キャンパス内を自由に歩いたり立ち止まったり、ベンチに座ったりと、日常を切り取ったようなランウェイとなった。ワードローブは、ベーシックな LEMAIRE らしいインディゴやモーブといったパレットに、樹皮と石、秋冬の雨に濡れた苔、ローストしたピスタチオ、葉を煎じたお茶、川の御影石などから着想を得ているカラーを差し込んでいる。

Next

Prev

1/16

ファーストルックで登場したのは、オーバーサイズのボリュームジャケットに、ゆったりとしたシルクのシャツ、ボトムスを合わせ、レースアップブーツでまとめたトーンオントーンスタイル。他にもネクタイで絞めたり、長い襟の開きで緩めたりと、中心から外れたボタンの連なりをピンと張らせ、ガーメントに動きを与えている。

Next

Prev

1/15

首に巻いたフーラード、ジャケットのキルティングの襟、ドレスの裾にあしらわれたフリルなどには、新たなフォークシンセシス、そして東洋と西洋の交差が表れている。また、大きな襟、ブラウス、ポケット、バッグなどの都会的なシルエットは、時を超えた都市への旅立ちを予感させるようだ。ハイブリッドで壮大なドローイングで知られるインドネシアのアーティスト Noviadi Angkasapura (ノヴィアディ・アンカサプラ) とのコラボレーションは、今シーズンも継続。スピリチュアルなメッセ―ジをシルクのガーメントに表現し、エキゾチックで奥行きのある演出を施した。

Next

Prev

1/16

風通しのよいドレスには重みのあるウールコート、オーバーカーディガンには袖のないダウンジャケット、タンクトップの下にシアートップスを仕込むなど、複雑なレイヤードでワントーンスタイルの中にも遊び心をプラス。さらにアルパカ、メリノ、ジャガードなど異なる素材を合わせることで緩急をつけた。メンズのルックで多く登場したスリッパと、ロールアップしたボトムスから覗くソックスとのバランス感は、より日常に溶け込む空気感のあるコーディネートとなった。

Next

Prev

1/23

ダブルジップと幅広のカメラストラップを備えた小さなフリースの裏地付きバッグは、まるで別の時代のレポーターが持つバニティケースのようにも見える。その他にも、首元のほどけたネクタイ、長いリボンのイヤリングなど様々なシルエットが全体を包み、洗練されたコーディネートにアクセントを加えた。

Next

Prev

1/6