Dior (ディオール) 2014年秋冬コレクションが描くアーバンリアリティ
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Dior (ディオール) 2014年秋冬コレクションが描くアーバンリアリティ
Dedicated for The Atalantes in The Modern Age, Dior 2014 AW Collection
マスキュリンなテーラリングと、フェミニンなフローラルインスピレーションを融合させた Dior (ディオール) 2014年秋冬コレクション。今季アーティスティック・ディレクターの Raf Simons (ラフ・シモンズ) は、都会に生きる次世代のパワーウーマンに捧げるパワフルなコレクションを発表した。
マスキュリンなテーラリングと、フェミニンなフローラルインスピレーションを融合させた Dior (ディオール) 2014年秋冬コレクション。今季アーティスティック・ディレクターの Raf Simons (ラフ・シモンズ) は、都会に生きる次世代のパワーウーマンに捧げるパワフルなコレクションを発表した。
伝統的なテーラリングの要素を全面に押し出したジャケットは、今回のキーアイテムとしてショー全体を通して反芻され、シャープなピークドラペル、構築的なウエストラインを描くミニマルながらフェミニンなシルエット、そしてシューレースを応用したスポーティーなコルセットディティールなど、ベーシックなアイテムに豊かな表情を与えた。
また男性的なテーラリングと対照的に、大胆なブライトカラーもショーの要としてアクセントを加えた。リーンなバーガンディのバー・ジャケットのセットアップには目にも鮮やかなフューシャのコートが合わせられたほか、構築的なカーブラインのスカートが近代建築を思わせるドレスではイマジネーション溢れるブライトカラーのミックスを披露。
Dior の永遠のテーマであるフラワー・ウーマンの DNA は今回あえて抽象的な手法で表現され、スリットを縫うようにして施されたフラワーモチーフのエンブロイダリーが控えめながらエレガントな輝きを添えた。
Raf Simons が得意とするスポーティーなエッセンスは今回、先のシューレースを用いたコルセットの他にも多様に見られ、カナージュ柄と「アトラス (ギリシャ神話に登場する巨人)」のモチーフをキルティングで施したナイロンのプルオーバーやスニーカーソールとプラットフォームをミックスした斬新なパンプスは現代版ディオール・ウーマンのコードとして存在感を見せた。
そしてフィナーレでは、今季のテーマである「都市の光」を圏著に示した軽やかなエンブロイダリードレスが登場。シアーなファブリックとアイシーなテクスチャーのシークインが作り出す、シマーでありながらモダンな女性像は、現代版「アタランテ (ギリシア神話に登場する女戦士)」のもう一つの表情を伺わせた。