ラ ブーシュ ルージュからスティックタイプのチーク&ハイライターがデビュー。創設者が語るコスメのあり方とは?
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ラ ブーシュ ルージュからスティックタイプのチーク&ハイライターがデビュー。創設者が語るコスメのあり方とは?
la bouche rouge
launches stick-type cheek and highlighter
interview & text: Yuko Igarashi
2017年パリにて Nicolas Gerlier (ニコラス ジェルリエ)が設立したラグジュアリーコスメブランド La bouche rouge (ラ ブーシュ ルージュ)。ブランド創設以来、人と環境どちらにも害を与えないという目標を掲げ、職人の伝統的な技法、サステナビリティ、テクノロジーが組み合わさったメイクアップアイテムを作り出してきた。そんな La bouche rouge から新たにチークとハイライターが登場! ファウンダー兼クリエイティブディレクターの Nicolas のコメントとともに、今回の新製品やブランドの魅力をお届けする。
−ブランドを立ち上げたきっかけを教えてください。
以前は大手の化粧品会社で働いていました。長年勤めている中でたくさん楽しい経験をさせていただいた一方で、化粧品業界が環境にもたらしている悪影響を知ったのです。ただ、大きな会社である以上、ビジネス的な部分を追求するのが免れないというのが現実。人のダメージを与えるものを作り続けることに心を痛めたのを覚えています。それから、プライベートで第三子が生まれたタイミングで、この子たちの世代が大人になって使うコスメは安心できるものを使って欲しいと思い、La bouche rouge を立ち上げました。
−「La bouche rouge」というブランド名の由来は?
La bouche rouge という言葉は直訳すると「赤い唇」ですが、「君は La bouche rouge だね」と言うと、あなたは発言権があるという意味に変わります。僕はコスメを通じて、環境問題への問題意識を喚起するというメッセージを伝えたかったので、「La bouche rouge」という言葉をブランド名に選択しました。ちなみにロゴはビューティー界に革命を起こすという意味で、フランス革命後のフランス共和国のシンボルをオマージュしています。
−「La bouche rouge」のアイテムの魅力を教えてください。
La bouche rouge は中身だけでなくパッケージも含めた全てが、地球と人にやさしいという「haut beauté(オー ボーテ)」と呼ばれる新たなカテゴリーを作り出しました。そのうえ、コスメに欠かせないキレイな発色やキープ力、また美しい容器までこだわったので、ブランド背景を知らずに見た目からアプローチをしてくれる人も多いですね。こういったデザインは実は日本の伝統文化からも影響を受けているんですよ! シンプルの中に秘めたタイムレスな美しさを見出せるところが、フランスの職人技術と共通している部分があるなと感じています。
−新たにスティックタイプのチークとハイライトを出した理由は?
チークは今まで出していなかったので、ラインナップに加えるべきだと思い、挑戦しました。ハイライトはドライな質感のパウダータイプのものだと既存品でもあるのですが、さらっとしているけど保湿もかなうようなテクスチャーも必要だと感じ、今回チークとともに発売することに。しかもこの形だと持ち運びもできて便利だからいいですよね!
−簡単にアイテムのポイントを教えてください。
どちらもシリコンフリー、クルエルティフリー、ヴィーガンで、うるおいを保つクリーミーな風合いです。伸びがよく肌にもなじみやすい。また、できるだけ世界中の多くの人々に使って欲しいと思ったので、いろんなスキントーンに合う色を研究し、色幅の広いカラーパレットにしました。ちなみに両方ともアイシャドウとして使うのもおすすめで、重ね塗りも可能です。
− 一般的なスティックタイプのチーク&ハイライターより小さめのサイズですが、何か意識されましたか?
これらは La bouche rouge で販売しているレザーケースもつけることができるように、あえてリップの形と同様にしました。ただ、手垢などの汚れがつきにくいコーティングがされているので、このままでも十分キレイな状態で使用できますよ! また、小回りも効く大きさなので、塗布しやすくバッグの中でもかさばらないかと思います。
− Nicolas さんはコスメを作る際、どこからインスピレーションを得ていますか?
戦争が終わった約70年前はありとあらゆる素材を使用し、何ができるかをみんなが模索していたクリエーションの時代でした。そのときに発生した副産物から僕はインスパイアされることが多いですね。最初にローンチしたリップは第二次世界大戦が終わった頃に残っていた弾丸のシェイプからきています。意中の人のハートを撃ち抜くという意味では、リップスティックは銃と一緒の役割を果たしているかもしれませんね!笑
− 最後にサスティナブルなアクションを起こしたい人に向けてメッセージをお願いします。
私たちが普段何気なく手にしているものは意外にも環境を壊しているものが多いです。そのため、毎日少しでも地球にとっていいかどうか意識し選択していくことで、未来につながっていく気がします。要するに、日々の積み重ねですね。また、La bouche rouge は芸術的なデザインも魅力の1つです。なので、プレゼントに使用してもらうのを皮切りに、ブランドの背景を知ってもらえると嬉しいなと思っています。