文章のスクリーンショットを写真に見立てる。内田紅甘がflotsam booksにて個展「私からの眺め」を開催
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文章のスクリーンショットを写真に見立てる。内田紅甘がflotsam booksにて個展「私からの眺め」を開催
Guama Uchida
held a solo exhibition at flotsam books
俳優でありながら文筆業も行う内田紅甘が、この度、東京の代田橋にある書店 flotsam books にて個展「私からの眺め」をオープン。内田紅甘の新しい試みとなるのが、文章のスクリーンショットを写真に見立てた展示。スマートフォンの画面を切り取る行為は日常をカメラで切り取るスナップショットと呼ばれる行為と変わらないのではないか? という視点から、これらは着想を得た。スマートフォンの画面を超えてプリントアウトされた文字は、読むための文字とは違った意味を私たちに伝えてくれる。今回の展示のために作成した ZINE も販売予定だ。
内田紅甘は今回の個展について下記のようにコメントしている。
「初めて flotsam books に訪れた3月、うつくしさが漂流しているようなこの場所で、文章を展示したいと思った。 私の iPhone の中に眠る、行き場のない文章のスクリーンショットを、写真に見立てて飾りたい。そんな突拍子も ない提案を『見たことないからいいと思います』と小林さんはあっさり OK してくれた。しかしなかなか難しくどうしよ うと悩んだ末、”普段見ているごく個人的なもの”という共通点で、家のなかの風景と、ノートの走り書きを撮ったものと混ぜて並べたら、途端にスクショが写真らしくなった。家の風景も、書き留めておきたかった日々の思考 や感情も、刻々と変化し失われていく。かつての瞬間を切り取って残すのが写真なら、私の文章の試みと、どんな違いがあるだろう。」