舞台はアパルトマンの一室。青年に翻弄される映画監督を追ったドラマ『苦い涙』
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舞台はアパルトマンの一室。青年に翻弄される映画監督を追ったドラマ『苦い涙』
"PETER VON KANT" directed by François Ozon
フランス映画界を代表する名匠 François Ozon (フランソワ・オゾン) による最新作『苦い涙』が、2023年6月2日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。The Fashion Post では本作の公開を記念して、全国の劇場で使用可能な劇場鑑賞券を2組4名様にプレゼント。記事を確認のうえご応募ください。
フランス映画界を代表する名匠 François Ozon は、2000年代に手がけた『まぼろし』(00)、『8人の女たち』(02)、『スイミング・プール』(03)で世界的な脚光を浴び、その後もほぼ年に1本のペースで長編映画を発表している。その大半がカンヌ、ベルリン、ヴェネチアの三大映画祭のコンペティションに選出されてきた。一作ごとに大胆なテーマに取り組み、変幻自在の作風を使い分けることで知られるオゾンは、近年の活躍ぶりもめざましい。聖職者による衝撃的な性的虐待事件の実話を映画化した『グレース・オブ・ゴッド告発の時』(18)でベルリン国際映画祭銀熊賞 (審査員特別賞) を受賞し、安楽死をテーマにした笑いと涙の家族ドラマ『すべてうまくいきますように』(21)でも絶賛を博した。
オゾンの最新作である本作は、敬愛するドイツの鬼才 Rainer Werner Fassbinder (ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー) の名作『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(1972)を現代的にアレンジしたもの。1970年代西ドイツのアパルトマンを舞台にした室内劇という作品の大枠はそのままに、ファスビンダーが描いた女性同士の恋愛関係を男性同士に置き換え、ファッション・デザイナーだった主人公の職業を映画監督に変更。さらに、現代的な視点とオゾン特有の美意識に基づくアレンジが施されたこの作品は、刺激的なヴィジュアルと音楽など、見どころの尽きない濃密でエモーショナルなメロドラマとして完成した。
主人公のピーターには、2022年の東京国際映画祭グランプリ受賞作『ザ・ビースト』で最優秀男優賞に輝いた Denis Ménochet (ドゥニ・メノーシェ)。また名優 Isabelle Adjani (イザベル・アジャーニ) がオゾン作品初登場し、強烈な存在感を放つ。
『苦い涙』は、2023年6月2日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。また、本作の公開を記念して、The Fashion Post では全国の劇場で使用可能なムビチケを2組4名様にプレゼント。応募方法はTFP の公式 LINEからお友達登録をしてチェックして必要事項を入力して。締切は2023年6月8日 (木)20時まで。*チケットは紙券ではなく、ペーパーレスのムビチケオンラインとなります。当選者の方のみ、ID&パスワードをメールにてご連絡いたします。