イソップが鎌倉に新店舗をオープン。異なる空間が共存する店内に

新店舗をオープンする鎌倉は、切り立った山々と海、13世紀の寺社仏閣と20世紀初頭に建てられた別荘など、相反する要素が共存している。このような鎌倉特有の土地柄にインスパイアされた店内は、半分を明るく開放的に、もう半分を色調を抑えたほの暗い造りに設計した。一つ目の空間は、蓄積していく地層の重なりを表現。壁全体を版築(土を建材に用いて強く突き固める方法)で覆い、中央に配置された階段状のシンクを囲んだスタイルに。粘土と砂利が織りなすアイボリーの色合いに見られるまだらな筋状の跡は、鎌倉の山を切り開いて通した狭い古道を想起させる。もう一つの空間は、深い色味の木の棚や収納を設営し、1940年代に人々の芸術的、知的探求心を育んだことで知られる貸本屋、鎌倉文庫を彷彿とさせる内装に。書籍の代わりにジャーやボトルを並べ、書店の一角で書物を見つけるように Aēsop のアイテムとの出合いを演出する。さらに、障子戸の奥に隠れたスペースは、別荘の応接間のようなスペースを設け、オードパルファムの世界を心ゆくまで堪能することも。鎌倉という土地の魅力を凝縮した新店舗にぜひ足を運んでみてはいかが。

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