ファッションの歴史を新たな世代へ。ライラがデジタルミュージアム「LA MUSEUM」を設立
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ファッションの歴史を新たな世代へ。ライラがデジタルミュージアム「LA MUSEUM」を設立
laila
opens an online museum “la museum”
LAILA (ライラ) は、過去に生み出されてきたさまざまな衣服をオンライン上で展示するミュージアム LA MUSEUM (ラ・ミュージアム) の設立を発表。あらゆる生活様式や文化とともに変容を続けてきた衣服、そしてファッションが、展示毎のテーマに沿って披露される。オンラインミュージアムはすでにオープンしており、デジタルデバイスと通信環境さえ整えば誰でもどこでも鑑賞可能だ。
LA MUSEUM に登場するのは、2002年に創業した LAILA が長年収集してきたアーカイヴ作品や、世界中のコレクターたちが所蔵する数万点にも及ぶ衣服や装飾品。3D 技術で撮影・データ化されたすべての展示品は360度から鑑賞できるだけでなく、細かいステッチまではっきりと映し出され、なかには衣服の裏側にまで至るものも。デジタルミュージアムは2024年7月1日からオープンしており、『1950s – 2010s Part 1』と題されたエキシビジョンがスタートしている。戦後から激動の1970〜80年代など、文化的背景を色濃く反映させた作品を展開。ミュージアムにはアプリを使って入場することができ、チケットはアプリ内かこちらのサイトからも購入することができる。
今回発表された LA MUSEUM では「Art of Fashion」に着目。人間がこの手で生み出し続けてきた衣服に宿る芸術性、創造性、クラフツマンシップを後世に伝承していくことを目的とし、ファッション界のみならず人間社会へ貢献するデジタルデータベースを目指している。今後は、豊富な資料を次世代のファッション学生、アート学生に提供するべく、大学や専門学校と提携し、学生たちを展覧会へ無料招待するプログラムを実施。さらに NFT を活用し、ファッションのプロたちをフィーチャーしたツアー、図録の制作などを行う予定だ。歴史が培ってきたファッションデザインの発掘・保管をずっと続けてきた LAILA の実績と熱意が隅々にまで反映された LA MUSEUM で、ファッションの世界を探訪してみて。