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"from to"

写真家・野田祐一郎による展覧会「from to」が兵庫・神戸の VAGUE KOBE にて開催

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写真家・野田祐一郎による展覧会「from to」が兵庫・神戸の VAGUE KOBE にて開催

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プロダクトデザインや空間デザインを手がける柳原照弘の「Teruhiro Yanagihara Studio」が主宰するスペースとして2023年10月にオープンした兵庫・神戸の VAGUE KOBE にて、写真家・野田祐一郎の展覧会「from to」が開催される。野田氏による、写真と空間の相互作用に対する新たな試みを体験することができる。会期は、2024年8月2日(金)から9月30日(月)まで。

野田祐一郎は、目には見えないものを捉えるかのように、日常に潜む空気の些細な微差や、そこに存在する時間を表出させる写真家。彼の目により切り取られた世界は、鑑賞者に静かな余韻をもたらす。

本展では、作家自身が南仏アルルの街を訪れる中で出会った景色を、アルルにも拠点を持つ VAGUE KOBE で展示。写真を通して二つの場所を繋ぎ合わせる新しい試みを体験することができる。今回題材にしたアルルは豊かな光と石灰岩で作られた独特の色合いが特徴的な街だが、野田氏が捉えたのはまた彼自身にしか見つけられないそれらの断片。現地の自然素材を活かして作られた VAGUE KOBE の土壁は、部屋ごとに空気を変え体験の質も変化させている。その空間にそれらの写真が合わさることにより、鑑賞者に写真とは、空間とは何かを問いかける展示になっている。

ft-007 Yuichiro Noda 2024 Lambda print 800 x 1000 mm

本展の開催に際して、アーティストステートメントも届いた。
「この展示は写真と空間の相互作用に関する新たな試みです。展示のお話しをいただいて、VAGUE KOBE で展示をするならアルルでの写真を使ってという考えがすぐに浮かびました。これまでに、私は3回南仏アルルに訪れており、それらの体験から VAGUE の空間とアルルの空気に共通する何かを感じたからだろうと思います。“こことあそこを繋げてみたい”。VAGUE の空間にアルルの写真が加わることにより、空間と写真が互いに作用し合い、部屋 (箱) の窓から外風が吹き込むように、カメラという箱を通した写真 (窓) からアルルの風が吹き込んでくるような新しい世界が立ち上がってくるのではないかと信じます。」