田名網敬一が国立新美術館で初の大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」を開催
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田名網敬一が国立新美術館で初の大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」を開催
keiichi tanaami
holds an exhibition “adventures in memory” at the national art center, tokyo
近年世界から再評価されている日本人アーティスト田名網敬一が、国立新美術館にて初の回顧展を開催する。幼少期に経験した戦争の記憶と、その後に触れたアメリカ大衆文化からの影響が色濃く反映された色彩鮮やかな作品で知られている田名網敬一は、1975年日本版月刊「PLAYBOY」の初代アートディレクターを務めるなど、日本のアンダーグラウンドなアートシーンでも活躍。彼の初となる今回の展覧会では初公開の作品を含め、60年以上のアーティスト活動で発表してきた絵画やコラージュから、立体作品や実験映像、インスタレーションまで、幅広い作品を展示する。
田名網敬一は1936年生まれの現代アーティスト。武蔵野美術大学デザイン科に入学後、荒川修作、赤瀬川原平、篠原有司男らと出会い、彼らの活動に最前線で触れながら、1957年には日本宣伝美術会主催の日宣美展で特選を受賞する。卒業後入社した博報堂を2年程で退職し、1966年にアーティストとしての出発点ともいえる作品集「田名網敬一の肖像」を出版する。ひとつのメディアに限定しないアンディ・ウォーホルの制作方法の芸術観に影響を受け、自らをイメージディレクターと名乗るように。その後はシルクスクリーンによるポスター、コラージュ、イラストレーションなどの作品を発表する。
1960年代後半から音楽や映画、文芸に係る多くの雑誌のエディトリアルデザインを行い、1975年には日本版月刊「PLAYBOY」の初代アートディレクターに就任。この時期にはさらに彼の表現幅を着実に広げていった。近年ではニューヨーク現代美術館やシカゴ美術館などの世界的美術館が彼の作品を所蔵しているなど、世界からの評価を得ている日本のポップアートシーンのアイコニックな存在である。
また、今回の展覧会では彼の代表的な作品展示と共に、「BARBIE®×TANAAMI」コラボレーションも発売。田名網敬一のアートワークが施された多層のプリーツレザードレスと金魚が入っている巾着メッシュバッグが目を引くバービー人形とオリジナルの扇子は日本限定の販売。コラボレーション商品を手にできる BARBIE®×TANAAMI 観覧券付きの特別セット券は数量限定、特別先行予約商品として販売。特典として、江戸扇子の老舗、伊場仙による非売品の特別な扇子が展覧会観覧券とセットに。この夏、カラフルな田名網敬一の世界に足を運んでみるのはいかがだろうか。