shun komiyama
"masaruarameya"

写真家・小見山峻の作品集『まさるあらめや』発売を記念した展覧会がギャラリー 写場にて開催へ

shun komiyama "masaruarameya"
shun komiyama "masaruarameya"
News/

写真家・小見山峻の作品集『まさるあらめや』発売を記念した展覧会がギャラリー 写場にて開催へ

shun komiyama
"masaruarameya"

写真家・小見山峻が出身地の横浜をテーマにした作品集『まさるあらめや』を SHABA から発売することを記念して、同名の写真展が東京・神楽坂の写場ギャラリーにて開催される。会期は、2024年11月6日 (木)〜11月25日 (月)まで。

小見山峻は、写真の本質である「現実の出来事に対する視点を記録する」ことを突き詰め、コンピュータによる合成加工などに頼ることなく、グラフィカルな世界を表現する写真家。2018年に JW Anderson (JW アンダーソン) 主催の写真コンテスト「YOUR PICTURE/OUR FUTURE」にて日本人で唯一ファイナリストに選出されるなど、海外からの注目も集め、同年に初の写真集『hemoglobin』を出版。また個展も積極的に開催するなど、「写真」としてのアウトプットは多岐にわたる。

「まさるあらめや」(A5/ハードカバー上製本/128P) ¥4,950、タイトルの「まさるあらめや」は1909年に森鴎外の書いた横浜市歌の一節に由来する

最新作品集となる『まさるあらめや』は、ロードトリップの一部始終による前作を経て、小見山自身が生まれ育った「横浜」という街と改めて向き合おうと思索したもの。それにより今作は、小見山の故郷であり現住地でもある場所を主観的に見直しつつ、他の誰かの舞台としての街という客観的な側面を意識し、同じく横浜出身のモデル・比留川游を起用。ポートレートを軸として多面的に横浜を描き出した写真集となっている。小見山にとっては初めてのポートレート主体の写真集であり、過去作でパーソナルな血筋や足跡から自分が「ここにいる」ということを主観的な記録として形作ってきた経験を踏まえ、今作では人物を対象に写すことにより、その記録の半径を拡大させることに挑戦している。

写真集の発売を記念して、東京・新宿の写場ギャラリーにて写真展が開催。会期は、2024年11月6日 (木)〜11月25日 (月)まで。