是枝裕和、菊地凛子、磯村勇斗、岡野真紀子が登場!映像業界における女性の環境について考えるケリング「ウーマン・イン・モーション」トーク
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是枝裕和、菊地凛子、磯村勇斗、岡野真紀子が登場!映像業界における女性の環境について考えるケリング「ウーマン・イン・モーション」トーク
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10月28日から11月6日までの10日間で開催された第37回東京国際映画祭の公式プログラムとして、Kering (ケリング) が主催する「ウーマン・イン・モーション」トークが今年も実現。俳優の菊地凛子と磯村勇斗、Netflix (ネットフリックス) プロデューサーの岡野真紀子が登壇し、それぞれの視点から、国内外を問わず映像業界の女性を取り巻く環境、課題、そして未来について鼎談。また、映画監督の是枝裕和によるオープニング・スピーチも行われた。
吉田大八監督作『敵』が三冠に輝き、主演の長塚京三が同映画祭史上最高齢となる79歳で最優秀男優賞を受賞したほか、Isabelle Huppert (イザベル・ユペール) や Alfonso Cuarón (アルフォンソ・キュアロン)、Denzel Washington (デンゼル・ワシントン)、そして Tony Leung (トニー・レオン) らが来日し、話題を集めた第37回東京国際映画祭。2015年に映像業界の様々な立場で活躍する女性たちに光を当てることを目的に、カンヌ国際映画祭の公式プログラムとして発足した Kering の「ウーマン・イン・モーション」によるトークイベントが今年も開催。過去には寺島しのぶ、蜷川実花、水川あさみ、ペ・ドゥナ、松岡茉優らも参加し、東京国際映画祭では4回目の開催となる。
一番初めにステージに姿を現したのは、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『万引き家族』をはじめ、全編フランスで撮影された国際共同製作作品『真実』、韓国映画『ベイビー・ブローカー』など、世界的な活躍をひろげながら、映像業界の啓発や人材育成、教育などに精力的に取り組んでいる是枝裕和。「旗振り役のようなものを引き受ける機会が、この数年増えている」とし、教育問題や持続可能な製作環境、そして女性の働き方といった映像業界における問題を提示しながら、続くトークセッションへの期待を語った。
『バベル』でアカデミー助演女優賞を含む数々の映画賞にノミネート以降、海外作品に主要キャストとして多数出演し、日本を代表する俳優のひとりである菊地凛子、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出された『PLAN 75』ほか話題作に立て続けに出演し、実力派若手俳優として高い評価を得ている磯村勇斗、Netflix のエグゼクティブプロデューサーとして映画『クレイジークルーズ』(23)など日本発のオリジナル作品を多数手掛ける岡野真紀子の3名が登場。それぞれ異なる経験に基づきながら、本人の言葉で映像業界における実情が語られ、インティマシー・コーディネーターやお互いに対するリスペクトの重要性など、話題は多岐にわたった。いずれの登壇者も「対話することが重要」とし、オープンな場でこのような企画が催される意義を改めて強調した。
トークセッション後には、日本初開催となる「ウーマン・イン・モーション」ディナーを開催。登壇者をはじめ、カンヌ国際映画祭プレジデントの Iris Knobloch (イリス・ノブロック) や総代表の Thierry Fremaux (ティエリー・フレモー)、日本の映画界を牽引する多彩な顔ぶれが参加。また、ディナー前のカクテルには、Tony Leung も駆けつけた。