絵画や美術館が着想源。マックイーンが2025年春夏プレコレクションをローンチ
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絵画や美術館が着想源。マックイーンが2025年春夏プレコレクションをローンチ
McQueen
launches pre-collection for Spring/Summer 2025
McQueen (マックイーン) が2025年春夏プレコレクションを発表した。撮影は、デンマークを拠点に活躍する写真家 Casper Sejersen (キャスパー・セイエルセン)が手掛けた 。イングランドに建つハットフィールド・ハウスを舞台に、英国らしい学術的なワードローブが登場する。
シャープなショルダーや高襟など、細身のシルエットが目立つ今回のコレクション。インスピレーション源となったのは、ローマのドーリア・パンフィーリ美術館や、そこに所蔵される油絵『インノケンティウス10世の肖像』の世界だ。ローマ教皇の衣服の色であるパープルや、枢機卿(すうききょう)が身に付けたレッド、館内を飾るアンティークゴールドとの親和性を感じさせる。
本コレクションの特徴は豊富なファブリック。光沢のあるウールシルクや、プリンス・オブ・ウェールズ チェック、2種類のレザー、3種類のジャージー、リブ編みニットなどをバリエーション豊かに展開する。また、シャツやドレープドレスにあしらわれるエンブロイダリ―は、鎖帷子と釘、18世紀の金箔張りの家具に着想を得た地金、ステンドグラス、シャンデリアなど、様々なモチーフが登場。そして、テーラリング、シューズ、バッグの仕上げには、ヴィクトリア朝時代の懐中時計をイメージしたシグネチャーモチーフの「Tバー」を吊り下げている。McQueen を定義する、古典主義と破壊の対比を表現した本コレクション、歴史ある邸宅で撮影されたビジュアルと共にぜひチェックして。