音の記憶にフォーカス。サウンドウォーク・コレクティブとパティ・スミスによるエキシビジョンが開催
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音の記憶にフォーカス。サウンドウォーク・コレクティブとパティ・スミスによるエキシビジョンが開催
Soundwalk collective × patti smith
holds exhibition "correpondences"
実験音楽、オーディオビジュアル、パフォーミングアーツを紹介するイベント「MODE (モード)」が最新プロジェクト「CORRESPONDENCES (コレスポンデンス)」を4月より東京、京都にて開催予定。本イベントは、世界的な文化アイコンである Patti Smith (パティ・スミス) とニューヨーク、ベルリンを拠点に活動する現代音響芸術コレクティヴの Soundwalk Collective (サウンドウォーク・コレクティヴ) による協賛プロジェクトである。さまざまな地理や歴史、自然環境を横断する作品としてエキシビジョンとパフォーマンスの2形式で発表される。エキシビジョンは4月26日(土)から6月29日(日)まで東京都現代美術館にて開催。
70年代のニューヨークアート、カルチャーシーンを象徴する女性シンガー Patti Smith。また、アーティストの Stephan Crasneanscki (ステファン・クラスニアンスキー) とプロデュサーの Simone Merli (シモーヌ・メルリ) を中心に活動する現代音響芸術を追求するグループ Soundwalk Collective。このタッグの創造性のある共同制作は、Stephan とPatti が出会ってから10年以上にわたって継続。これまでに、ベネチア・ビエンナーレやコロンビアのメデジン美術館をはじめ世界各地でライブパフォーマンス、展覧会、上映と多岐にわたる形式で作品を発表してきた。
今回、日本で発表する「CORRESPONDENCES」は、かれらの最新プロジェクトでありPatti と Stephan が10年にわたり交わしてきた”対話”から生まれた作品だ。現在進行形で絶えず進化し続けるこの活動は、世界中の「音の記憶」に着目。
本プロジェクトは、Stephan が歴史的な重要性をもつ土地を訪問し、フィールドレコーディングによって「音の記憶」を採集。そして、Patti がその録音から詩を書きおろし、サウンドトラックに合わせて Soundwalk Collective が映像を編集。こうした”往復書簡”によって制作されたのが本プロジェクトの根幹を成す8つの映像作品だ。
これらのムービーは、チェルノブイリ原発事故や森林火災、動物の大量絶滅といったテーマを探求。さらに、フランスの映画監督 Jean-Luc Godard (ジャン=リュック・ゴダール) 、ロシアの革命家、地理学者である Pyotr Kropotokin (ピョートル・クロポトキン) などといった芸術家や革命家を参照しながら、人間と自然の関係やアーティストの役割、人間の本質について問いかける。
「CORRESPONDENCES」のエキシビジョンは、東京都現代美術館で4月26日(土)から6月29日(日)まで、パフォーマンスは4月29日(火)にロームシアター京都 サウスホールにて、5月3日(土)に新国立劇場 オペラパレスにて開催予定。また、5月3日(土)公演は即完売しており、同所にて5月2日(金)に追加公演が決定している。