伝統の継承と再構築によるモダニティ。シャネルにより設立された拠点ル ディズヌフエムが六本木にて特別展示会を開催
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伝統の継承と再構築によるモダニティ。シャネルにより設立された拠点ル ディズヌフエムが六本木にて特別展示会を開催
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presents "la galerie du 19m tokyo" at Mori Arts Center Gallery
2021年、CHANEL (シャネル) が立ち上げた複合施設 le19M (ル ディズヌフエム)。この施設は、ファッション、インテリアを極めた約700人の職人が伝統技術を継承、発展させるために集ったユニークな複合施設である。le19M 内に併設されるギャラリー la Galerie du 19M (ラ ギャルリー デュ ディズヌフエム) がパリから旅立ち、9月30日(火)から10月20日(月)まで東京・六本木ヒルズに舞台を移す。本展「la Galerie du 19M Tokyo」にて展示されるのは、同ブランドと日本の歴史を紡ぐ作品群。
Gabrielle Chanel (ガブリエル シャネル) 期から日本の美学を多くのコレクションに取り込んでいる CHANEL。1978年に東京にてショーを開催、2004年に CHANEL 銀座店オープンを祝し、開催された海外初のメティエダール コレクション ショーなど、メゾンは多様なイベントを通じて日本へのオマージュを捧げてきた。そんなメゾンと日本を結ぶ歴史の新たなプロジェクトととも言える本展では、3章で構成されたコンテンツを体験できる。
最初に注目するのは、没入型インスタレーションの「 le Festival (ル フェスティバル)」。この作品は、le19M の工房が持つ唯一無二の技術を映し出すものであり、クラフツマンシップの豊かさと多様性を体現。観覧者は、職人たちが逸品を生み出すまでの手仕事をインスタレーションによって体験できる。日本の建築家・田根剛が率いる建築設計事務所 ATTA が手掛ける煌びやかなプロジェクトになっている。
「Beyond Our Horizons (ビヨンド・アワー・ホライズンズ)」は、日本とフランスの約30人の職人やアーティストによる作品を集めた没入型のエキシビション。自然の要素や時間の積み重ね、代々伝承された技術により生まれた作品、そして le19M とのコラボ作品もいくつか展示されており、2つの国の伝統の豊かさ、現代的な解釈をほどこしたモダニティを感じられる場となる。キュレーションは、映画監督の安藤桃子、ライフスタイル誌「Casa BRUTUS (カーサ ブルータス)」編集長の西尾洋一、デザイナーの緒方慎一郎、キュレーターの徳田佳世、アーティストのアスカ ヤマシタが担当した。
「Lesage 刺繍とテキスタイル、 100年の物語」では、1924年に誕生した刺繍のアトリエ Lesage (ルサージュ) の100周年を祝し、メゾンが積み上げてきた印象的な作品を展示。本アトリエは、CHANEL が築き上げてきたクリエイティブな遺産とより合いながら、コレクションやインテリアデザイン、舞台衣装や歴史的建造物のための刺繍やテキスタイルの制作を手掛けてきた。Lesage と日本が長きにわたり築いてきた関係へのオマージュでもある本展は、メゾンにとって初の国際的なエキシビションとなる。日本人デザイナーとのコラボや新進気鋭のアーティストのサポートなどの取り組みにより、工芸、アート、ファッションにおける両国間の関係性の実りをさらに深めた。日本とフランスの伝統的な手仕事に敬意を表し、芸術、工芸、文化が垣根を越えて対話を追求し続ける le19M の姿勢を体現した「la Galerie du 19M Tokyo」展。この刺激的で遊び心溢れる自由な旅へ足を運んでみて。