kanade hamamoto
holds exhibition at yokohama civic gallery

変わらぬ夏の横須賀の物語。気鋭写真家・濵本奏による個展が開催

kanade hamamoto holds exhibition at yokohama civic gallery
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変わらぬ夏の横須賀の物語。気鋭写真家・濵本奏による個展が開催

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写真家・濵本奏により昨年、横須賀市で行われた芸術祭「SENSE ISLAND/LAND感覚の島と感覚の地2024」において発表された作品「ー・・(チョー・タン・タン)」が、今回の写真集の刊行を記念して再構成した形で展示される。今回は、会場を横浜市民ギャラリー 地下1階に移し、写真と音によるインスタレーションとして再構成。本展では、第二次世界大戦終戦間際の夏の横須賀を舞台に、海底で訓練を受けていた少年たちの記憶を辿る。会期は、8月5日(火)より8月11日(月)まで。

2000年生まれ、東京と鎌倉を拠点に活動する写真家・濵本奏。壊れたカメラを用い、廃材や拾った物にイメージを出力するなど、写真を軸にしながら、映像などさまざまな手法へと自在に展開している。

今回の作品の着想は、海底の特攻隊「伏龍」の隊員であった少年たちの手記から得ている。ある夏、濵本奏はその手記を手掛かりに海を歩くと、彼らの視線と自分の視線が交わるように感じた。彼らが見たかもしれない景色はどこなのか、過去から現在まで反響し続けて聞こえてくるかもしれない音に耳を澄ませながら撮影とフィールドレコーディングを行った。彼らが手綱を引いて、海底から海面へ送ったモールス信号を受け取り、現在から応答することを試みた本展。「ー・・」にて展示するのは、そんな彼らの手記をコンセプトにした写真と音のインスタレーション作品である。濵本奏が、浮かび上がらせる夏の横須賀の物語を、写真集と併せて堪能してほしい。