Prada
Presents “Chawan Cabinet,” a Space by Theaster Gates in Milan

プラダがシアスター・ゲイツによる空間「チャワン キャビネット」をミラノで披露

Prada Presents “Chawan Cabinet,” a Space by Theaster Gates in Milan
Prada Presents “Chawan Cabinet,” a Space by Theaster Gates in Milan
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プラダがシアスター・ゲイツによる空間「チャワン キャビネット」をミラノで披露

Prada
Presents “Chawan Cabinet,” a Space by Theaster Gates in Milan

PRADA (プラダ) が、アーティストの Theaster Gates (シアスター・ゲイツ) が構想とキュレーションを手がけた「Chawan Cabinet (チャワン キャビネット)」をミラノで発表。本展では、日本の陶芸に着想を得たコレクションが並び、茶碗を中心に、ラグジュアリーの枠を超えた暮らしのための道具として提示されている。

Theaster Gates は、シカゴを拠点にアートと都市再生を軸に活動するアーティスト。 PRADA とは招待制カルチャークラブ「Prada Mode」を通じて協働し、2025年のアブダビではテクノロジーと AI が現代の文化を支配する中においてのミニマルとアナログの役割を再確認する空間を展開した。

「Chawan Cabinet」は、日本の工芸文化とイタリアのデザイン、そして Theaster Gates の実践が交差し、異なる領域が響き合うプロジェクト。核となるのは、茶道文化を象徴する、茶碗。機能的な器にとどまらず、所作の美や形、その表情に目が向けられている。

舞台となるのは、日本の住空間を思わせる静謐な空間。オブジェクトは単に並べられるのではなく、暮らしの延長として展示され、穏やかで親密な空気へと導いていく。

空間は、分類を排して不完全さを受け入れた、直感的な構成。床には水野製陶園ラボと共に創られたセラミックタイル、壁面には左官風の土壁が配され、素朴な質感が奥行きをもたらす。金属製のモジュールシェルフには、層状に積み重なるオブジェクトが記憶の重なりを想わせる。さらに、Gates のスタジオで制作された彫刻や日本製の Prada Home (プラダ ホーム) の作品も点在し、空間全体に一貫したストーリーが通底している。

また Gates のコレクションを収めたキャビネットには、茶碗の反復制作を通じて釉薬の変化や個体差を探るプロジェクト「1,000 tea bowl project」による作品が並ぶ。個性豊かな表情が際立つ作品群は、器のあり方を現代的に捉え直している。Gates 自身の作品も、黒木泰等、平野祐一、田端志音、大原光一ら、日本の陶芸家たちの作品と響き合いながら展示されている。

中庭には茶室が据えられ、畳を基調とした静かな空間が広がる。砂利や植栽、Gates による器が配された庭は、もてなしと所作が交わる場として立ち上がり、思索へと誘う。

 

「Chawan Cabinet」では音も重要な要素となる。ヴィンテージのターンテーブルから流れるアナログレコードの音が、わずかな揺らぎとともに空間に深みを与えている。

日本の陶芸文化を起点に、Theaster Gates が手がけた「Chawan Cabinet」。ミラノに訪れた際には、ぜひその世界観に触れてみてほしい。