TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.
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TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.
TAKAHIROMIYASHITATheSoloist x Rrosemary
by Miwa Goroku
2015-16年秋冬コレクションより、展示会形式の発表拠点をパリに移したTAKAHIROMIYASHITATheSoloist. (タカヒロミヤシタザソロイスト.)。2010年のファーストコレクションから「5年間のチューニングを終えた」という今季は、“INTRO. (イントロ)” をテーマに黒のコレクションを並べ、新たな物語を紡ぎ始めている。
2015-16年秋冬コレクションより、展示会形式の発表拠点をパリに移したTAKAHIROMIYASHITATheSoloist. (タカヒロミヤシタザソロイスト.)。2010年のファーストコレクションから「5年間のチューニングを終えた」という今季は、“INTRO. (イントロ)” をテーマに黒のコレクションを並べ、新たな物語を紡ぎ始めている。
デザイナーの宮下貴裕が創造してきたもの、過去から存在するものを破壊し、再構築することで生み出されるTAKAHIROMIYASHITATheSoloist. の洋服。“INTRO.” では、ウエスタンコスチューム、エドワーディアン、ヴィクトリアン、バロック、テーラード、ワーク、ミリタリーなど、実にさまざまなエッセンスが召還され、宮下による多角的な解釈を介して、先鋭的にアップデートされた世界観を生成している。オールハンドメイドのフックやDカン、メタルボタン、ウエスタンディテールのコンチョやブレードなどの装飾も欠かせない要素で、時代や様式、国籍を超越したフラットな広がりの中で自由にチューニングされ、大きな存在感を放っている。
「破壊するために物語を再び読み返す行為は必要となるが、モノクロームな視点のみでの原点回帰はしていない。ましてや単純明快なアーカイブや集大成でもない。チューニングに終わりはなく、続けることが新しい物語を再構築させる。タカヒロミヤシタザソロイスト.は破壊と再構築を繰り返し、物語を創造する最初のコードを鳴らす。今はただINTRO.が鳴り始めただけ………」
今季はルック&イメージヴィジュアルのフォトグラファーにRrosemary (ローズマリー)、モデルに村上淳を起用。展示会形式の発表でありながら、youth records の庄司信也も音楽担当としてクレジットしているのが宮下らしい。なお、今季の音楽 “TheSoloist INTRO MIX” はブランドのHP内で聴くことができる。
ファッションに留まらず、バンド活動を行っていることでも知られる宮下は、コレクション外でも常にコアな注目を集める存在だ。アートや写真とも密接な関係を築いており、たとえば今季のヴィジュアルを手掛けたRrosemary、そしてRay and LoveRock (レイ アンド ラブロック) とは、2011年1月に東京・西麻布のTheSoloist.Lab.で初の写真展「”TLR®IK” #0001 Photo Exhibition」を開催。14年12月には、鈴木嘉樹の撮影によるブランド初の写真集をUNKNOWN BOOKS & PRINTINGSより出版している。
<2015-16 AW スタッフクレジット>
モデル: Jun Murakami (村上淳)
フォトグラファー: Rrosemary (ローズマリー)
音楽:Shinya Shoji (庄司信也)
スタイリング:Takahiro Miyashita (宮下貴裕)
マスク: Shin Murayama (村山伸)
Special Thanks:Tsuyoshi Noguchi (野口強)
HP: www.the-soloist.net