Basel World 2015-The Ultimate Forms Of Haute Horlogerie From Chanel

バーゼルワールド2015:Chanel (シャネル) が打ち出す、オートオルロジュリーの最前線

Basel World 2015-The Ultimate Forms Of Haute Horlogerie From Chanel
Basel World 2015-The Ultimate Forms Of Haute Horlogerie From Chanel
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バーゼルワールド2015:Chanel (シャネル) が打ち出す、オートオルロジュリーの最前線

Basel World 2015-The Ultimate Forms Of Haute Horlogerie From Chanel

毎年3月に行われる、世界最大級の時計、宝飾品の見本市バーゼルワールド。綺羅星の如く立ち並ぶジュエリーメゾン、そして創業何百年という歴史を持つ時計メーカーの新作が一堂に会する中、Chanel (シャネル) の最新コレクションも披露された。

Editor − Shunsuke Okabe

 

毎年3月に行われる、世界最大級の時計、宝飾品の見本市バーゼルワールド。綺羅星の如く立ち並ぶジュエリーメゾン、そして創業何百年という歴史を持つ時計メーカーの新作が一堂に会する中、Chanel (シャネル) の最新コレクションも披露された。

近年、様々なブランドが参入する時計市場だが、Chanel のそれは些か気合の入り具合が違う。

Chanel ならではの高いデザイン性、そしてオートクチュールメゾンならではのサヴォアフェールを誇るクリエイションは、それと同時に時計専業ブランドに引けを取らない技術力を兼ね備えている。

今回、バーゼルワールド2015にて発表された最新コレクションから厳選した4モデルを紹介。オートオルロジュリー (高級時計) の最前線、ここにあり。

 

Chanel のブランド史上初となる時計が発表されたのが、1987年。マドモアゼル シャネルが晩年を過ごしたホテル・リッツを臨み、パリの名所としても知られるヴァンドーム広場にインスパイアされたオクタゴン(八角形) シェイプ。そして不朽の名作であるフレグランス「シャネルN°5」のボトルストッパーをイメージしたウォッチケース。今なお根強い人気を誇る、「プルミエール」ウォッチの誕生だ。

2013年には、よりスマートなフォルムで生まれ変わった「プルミエール」から、今年は機械式時計の技巧の中でも特に高い技術を要する「フライング トゥールビヨン」を携えた、”超絶技巧”なモデルが登場。

Premiére Flying Tourbillon Open Work | © Chanel

ムーブメントの共同開発を手がけたのは、スイス随一のコンプリケーション開発工房であるルノー・エ・パピAPRP社。革新的なオープンワークにより、それ自体が外観美として取り入れられたムーブメントは、無数の歯車が天文学的複雑さで絡み合う。一分間に一度回転するトゥールビヨンは Chanel を代表するモチーフ、カメリアの花へと再解釈されている。

ソリッドな直線の組み合わせがモダンなベゼルには、合計42個のバゲットカットダイヤモンド、ケースには47個のブラックスピネルがセットされ、更なる荘厳な輝きを放っている。

Premiére Flying Tourbillon Open Work | © Chanel

プルミエール フライング トゥールビヨン オープンワーク ¥ 34,125,000 ※世界限定12本

 

>>2/4ページ: 革新のセラミック使いで人気のモデルが、総バゲットダイヤモンドで生まれ変わった驚愕のユニークピース

Chanel のタイムピースの中でも特に高い人気を誇るのが、セラミック素材を大胆に用いた「J12」だ。

同ブランドのアートディレクターとして40年以上に渡りビジュアルディレクションを手がけたジャック・エリュによってデザインされたこのモデルは、それまで可憐なデザインが主流とされてきた女性向けファッションウォッチの流れに大きな変革をもたらした。

スタイリッシュなデザインはそのままに、今回ハイエンドモデルとして登場したのが「J12 GANSE」。まるでこの世のものとは思えないほど眩い輝きを放つ総バゲットカットのダイヤモンド装飾は、ケースに22個、ベゼルに68個、ダイヤルに168個、ブレスレット部分には346個が使用されており、総重量は30カラットをゆうに超える。さらに、ケースサイドとブレスレットのサイドには、それぞれ52個、156個のブラックスピネルが配されており、メゾンコードのブラックとホワイトをジュエリーで表現している。

Chanel ならではのハイジュエリーの粋が凝縮された「J12 GANSE」は、世界中で一点のみのユニークピース。

J12 GANSE | © Chanel
J12 GANSE | © Chanel

J12 GANSE ¥ 102,000,000 ※ユニークピース

 

>>3/4ページ: クチュールのサヴォワフェールと時計、メゾンの威信を賭けた最高傑作

クチュールメゾンのサヴォアフェールが遺憾なく発揮されたタイムピースが、今回新たにラインナップに加わった「Mademoiselle Privé (マドモアゼル プリヴェ)」だ。テーマは、マドモアゼル シャネルが大切にしていたシンボルや、好んで身辺に置いていた品々がこぼれ出てくる宝石箱。プレシャスなモデルにはそれぞれ、エナメル職人、彫金師、セッティング細工師など選りすぐりの職人たちのクリエイションが凝縮されている。

Lesage の工房にて、堆く積み上げられた刺繍用の資材 | © Chanel

明治時代の南蛮渡来のように、様々な文化的背景、そして装飾様式が入り乱れるプレシャスなラインナップの中でも一際目をひくのが、マドモアゼルのラッキーチャームであるコメット (=彗星) をあしらったサテンストラップのモデル。

Chanel 傘下の工房 (メティエダール) の一つである刺繍工房 Lesage (ルサージュ) による刺繍が施された文字盤は、ミニマルモダンなデザインにポエティックな表情を与えている。

ブラックサテンのファブリックに、ダイヤモンドやビーズ刺繍でコメット (=彗星) のモチーフを描いていく | © Chanel
オートクチュールで培った卓越したクラフツマンシップは、Mademoiselle Privé のダイヤルに存分に生かされている | © Chanel

ロマンティックな夜空を更に眩く彩るのは、ベゼルにあしらわれた570個のブリリアントカットダイヤモンド。オートクチュールの技巧とハイジュエリー、そしてオートオルロジュリーが三位一体となった、「Mademoiselle Privé」には、現代へと蘇ったマドモアゼル シャネルのイマジネーションが息づいている。

Mademoiselle Privé | © Chanel

 

Mademoiselle Privé ¥ 8,750,000 ※世界限定18本

 

>>4/4ページ: 表現性の限界に挑戦した、至高のハイジュエリーウォッチ

 

バーゼル2015にて新たなハイジュエリーウォッチとして登場した「Les Èternelles de Chanel (レ ゼテルネル ドゥ シャネル)」。ファインジュエリーの表現力を最大限に駆使したこのコレクションでは今回、マドモアゼル シャネルのラッキーチャームであるコメット (=彗星)、カメリアの花、そしてプリュム (=羽根) をモチーフにしたシークレットウォッチが発表されている。

Les Èternelles de Chanel | © Chanel
Les Èternelles de Chanel を形作るパーツ | © Chanel

1932年にマドモアゼル シャネルがデザインした、ダイヤモンドジュエリーのテーマの一つであるプリュム (=羽根) をモチーフにした本モデル。豪胆なカフブレスレットにふわりとたなびく羽根モチーフのカバーを滑らせると、バゲットカットのピンクサファイアがしきつめられたダイヤルが姿を現わす。

Les Èternelles de Chanel の制作裏 | © Chanel
Les Èternelles de Chanel の制作裏 | © Chanel
Les Èternelles de Chanel | © Chanel
Les Èternelles de Chanel | © Chanel

合計2319粒、41.52カラットのブリリアントカットダイヤモンドに埋め尽くされたブレスレットは、それだけで高尚なハイジュエリーとしての存在感を放っている。

Les Èternelles de Chanel | © Chanel
軽やかなプリュム (=羽根) のモチーフをスライドすると、ピンクサファイヤがひしめくダイヤルが顔を覗かせる | © Chanel

 

Les Èternelles de Chanel ¥ 82,875,000 (参考価格)

 

問い合わせ先/シャネル (時計・宝飾) 0120-159-559

HP: www.chanel.com