モデルキャスティングの常識が変わる?モデル版 “Uber (ウーバー)”、Swipecast (スワイプキャスト) とは
News
モデルキャスティングの常識が変わる?モデル版 “Uber (ウーバー)”、Swipecast (スワイプキャスト) とは
Uber for Models, Swipecast: Casting Models Now And Then
通常撮影を行う場合モデル事務所を通して仕事の依頼を行うのだが、これが思うほど簡単なことでは無い。気に入った子がスケジュールが合わない、モデル事務所は高額なギャラを要求し、クライアントは極力バジェットを抑えたいと言う。実際モデルが決定して当日現場に入ったところで、髪の色がコンポジと違うということでまた一悶着。
ファッションシューティング、カタログ、ルックブック、キャンペーン、CM…星の数ほどいるモデルと、それと同様に膨大な件数のキャスティング。
通常撮影を行う場合モデル事務所を通して仕事の依頼を行うのだが、これが思うほど簡単なことでは無い。気に入った子がスケジュールが合わない、モデル事務所は高額なギャラを要求し、クライアントは極力バジェットを抑えたいと言う。実際モデルが決定して当日現場に入ったところで、髪の色がコンポジと違うということでまた一悶着。
良くも悪くも古い慣習を重んじるファッション業界では、こうしたキャスティングが来る日も来る日も行われている。
そんな中、ニューヨークである革新的なスマートフォンアプリが開発された。ニューヨークのモデルエージェンシー「Silent Models (サイレント・モデルズ)」の創始者である Peter Fitzpatrick (ピーター・フィッツパトリック) が立ち上げたアプリの名は、Swipecast (スワイプキャスト)。言うなれば、モデル版の “Uber (ウーバー)” だ。
スマートフォンにアプリをインストールすることで、いつどこにいてもタクシーを呼ぶことが出来、なおかつ明瞭な料金体系とクレジット決済という手軽さで世界中で愛用されている Uber。その効率性を取り入れた Swipecast では、モバイル上でモデルのポートフォリオを見ることが出来、直接モデルに仕事をオファー、スケジュールの管理もアプリ上で出来てしまうという代物。
今回の発表に関して、Peter は米『Fashionista.com』のインタビューで以下のように語っている。
「一般にプロのモデルといっても、週に1回から2回撮影がある程度が実情です。実際、モデル事務所にはそれぞれ好みのタイプがあり、そこに当てはまらない人はたとえ才能があっても見落とされがちなのです。そんな中、実際のクリエイターたちとダイレクトにやり取りが出来るアプリがあったらと考え、開発に至りました。」
アプリでは、モデル側のみならずキャスティング側のクリエイターにも審査が設けられ、セキュリティ面の対策も万全だという。
現在、ベータ版がローンチしている Swipecast は、フォトグラファーの Ellen von Unwerth (エレン・ヴォン・アンワース) や仏『Purple (パープル)』マガジンの Olivier Zahm (オリヴィエ・ザーム)、スタイリストの Katie Burnett (ケイティ・バーネット) など業界のトップクリエイターが登録しており、今後より多くのユーザーに広がりを見せることが期待されている。