全米46の美術館をだまし続けた、謎の贋作画家に迫るドキュメンタリーが11月公開決定
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全米46の美術館をだまし続けた、謎の贋作画家に迫るドキュメンタリーが11月公開決定
Art And Craft: A Documentary About A Donor Of Faked Paintings
2011年、アメリカの多くの美術館で展示されていた大量の絵画が、贋作であることが発覚した。この事件は極めて特殊な贋作事件として扱われた。なぜならこれらの贋作はすべてひとりの男によって造られたニセモノで、しかも無償で寄贈されたものだったからだ。
2011年、アメリカの多くの美術館で展示されていた大量の絵画が、贋作であることが発覚した。この事件は極めて特殊な贋作事件として扱われた。なぜならこれらの贋作はすべてひとりの男によって造られたニセモノで、しかも無償で寄贈されたものだったからだ。
全米を騒がせた、この稀代の贋作画家を追ったドキュメンタリー映画『美術館を手玉にとった男』が、いよいよ日本でも11月21日 (土) に公開を迎える。当時、ニューヨークタイムズやフィナンシャルタイムズ、そしてテレビなどのメディアが、このセンセーショナルな事件を報道し、FBI も捜査に乗り出すも、その男は罪には問われなかった。通常の贋作者は、金を儲けることを目的とするが、その男は一切の金銭を要求せず、すべての作品を「寄贈」していたから。なぜ、その男マーク・ランディスはそのようなことを30 年に渡って続けてきたのか。
本作は美術界にバックグラウンドを持つ2人の監督、MoMA での勤務経験を持つジェニファー・グラウスマンと、画家として活動していたサム・カルマンが、謎の贋作画家マーク・ランディスの素顔に迫ったドキュメンタリー。ナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ5 ドキュメンタリーに選出されるなど、全米で大きな話題となった。
<映画情報>
『美術館を手玉にとった男』
監督: サム・カルマン、ジェニファー・グラウスマン
共同監督:マーク・ベッカー
出演: マーク・ランディス、マシュー・レイニンガー
アーロン・コーワン、ジョン・ギャッパー
音楽: ステファン・ウルリッヒ
2014 年/アメリカ/英語/カラー/89 分
配給: トレノバ
11月21日 (土) より、ユーロスペースほか全国順次ロードショー
HP: man-and-museum.com