グラフィックデザイナー 田中一光の軌跡を辿る展覧会が、京都 ddd ギャラリーで開催中
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グラフィックデザイナー 田中一光の軌跡を辿る展覧会が、京都 ddd ギャラリーで開催中
kyoto ddd gallery Holds Graphic Designer Ikko Tanaka's Exhibition
田中一光は、奈良に生まれ、多感な青春時代の4年間を京都 (京都市立美術専門学校 / 現・京都市立芸術大学) で過ごした。その間に、日本の伝統美、とりわけ生活の中の美を追い続けてきた琳派の世界に大いに触発され、また芸術的な美しさの中に優れたデザイン要素を感じとった同氏は、そのエッセンスを継承し、自分自身の一部として“血肉化”し、デビュー早々より、類まれなる才能を発揮してきた。
1950年代より、日本のグラフィックデザイン界の中核を担ってきた田中一光 (たなか・いっこう) の展覧会が、京都 ddd ギャラリーで開催中。会期は10月29日 (木) まで。
田中一光は、奈良に生まれ、多感な青春時代の4年間を京都 (京都市立美術専門学校 / 現・京都市立芸術大学) で過ごした。その間に、日本の伝統美、とりわけ生活の中の美を追い続けてきた琳派の世界に大いに触発され、また芸術的な美しさの中に優れたデザイン要素を感じとった同氏は、そのエッセンスを継承し、自分自身の一部として“血肉化”し、デビュー早々より、類まれなる才能を発揮してきた。
美術史家の山下裕二 (やました・ゆうじ) は、「17世紀の宗達、18世紀の光琳、19世紀の抱一。そして20世紀の田中一光。田中が琳派的なのではなく、彼こそが琳派を体現する人物なのだ」と評する。
本阿弥光悦が、1615年に京都の洛北鷹ヶ峰に光悦村を創設してから400年となる本年、「琳派400年」を記念して開催される本展では、琳派に見られる主題、技法、色、形、さらには創作に対する姿勢といった観点より、同氏の作品を厳選。20世紀琳派田中一光誕生の軌跡を辿る作品、123点を展示。その他、同氏のポスター約1600点強を解析した、ライゾマティクスによるモーショングラフィックスもあわせて披露する。9月19日 (土) には、京都国立近代美術館にて、山下裕二氏による講演が開催される (※要予約、詳細はウェブサイトにて) 。
田中一光 (たなか・いっこう)
PROFILE: 1930年、奈良市生まれ。1950年、京都市立美術専門学校 (現・京都市立芸術大学) 卒業。鐘淵紡績、産経新聞を経て、57年に上京し、ライトパブリシティに入社。60年、日本デザインセンター創立に参加。63年、田中一光デザイン室を主宰。2002年に急逝するまで日本のグラフィックデザイン界の中核を担う
<展覧会情報>
「20世紀琳派 田中一光」
会期: 8月18日 (火) – 10月29日 (木)
時間: 11:00 – 19:00 (祝日休廊、土日は18:00まで)
場所: 京都 ddd ギャラリー
住所: 京都府京都市右京区太秦上刑部町10
Tel: 075-871-1480
入場料: 無料
監修: 永井一正、木田安彦、山下裕二
後援: 京都新聞
特別参加: ライゾマティクス
展示デザイン: 佐野研二郎
HP: www.dnp.co.jp/gallery/ddd