ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の特集上映が飯田橋のアンスティチュ・フランセ東京で開催

『マリア・ブラウンの結婚』

Rainer Werner Fassbinder (ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー) 監督の特集上映「Beauties presents WEEKEND CINEMA Vol.3 ファスビンダーと美しきヒロインたち」が、9月25日 (金) から27日 (日) までの3日間、飯田橋のアンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュで開催される。

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーはドイツ出身の映画監督。Wim Wenders (ヴィム・ヴェンダース) やWerner Herzog (ヴェルナー・ヘルツォーク) らと並び、ニュー・ジャーマン・シネマの旗手として知られる。40本以上の作品を遺し、1982年に37歳の若さで他界した。

『ローラ』

『マルタ』

ファスビンダー監督の生誕70周年を記念して開催される本イベントは、ヨーロッパを中心とした映画作品を配給しているマーメイドフィルムが、今年の8月に開設した映画配信サイトBeauties (ビューティーズ) と連動した映画上映会だ。

上映作品は、『マリア・ブラウンの結婚』『ローラ』『マルタ』の3作品。9月25日(金)と26日 (土) の最終回上映後には、ゲストを迎えたトークショーも行われる。上映時間などの詳細は、アンスティチュ・フランセ東京の公式サイトに記載。

＜映画情報＞
『マリア・ブラウンの結婚』
監督: ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
出演: ハンナ・シグラ、ラウス・レーヴィッチュ
1979年/120分/カラー/35mm ニュープリント

■ストーリー
第二次世界大戦中に結婚し、敗戦後行方不明となった夫ヘルマンへの一途な愛を貫きながら、アメリカ兵のビルや実業家のオスヴァルトと親密になり富を築き上げていくマリア。それから10年、突如姿を現したヘルマンを前に彼女は衝撃的な事実を知る。敗戦後のひとりの女性の自己犠牲をテーマに、西ドイツ戦後史をファスビンダー流に描いた愛の物語。マリア役を演じたHanna Schygulla (ハンナ・シグラ) は、本作で第29回ベルリン国際映画祭女優賞を受賞した。

＜映画情報＞
『ローラ』
監督: ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
出演: バーバラ・ズコヴァ、アーミン・ミュラー＝シュタール
1981年/115分/カラー/35mm

■ストーリー
1950年代ドイツのある地方都市を舞台に、生真面目な建設監察官フォン・ブームと、彼が一目惚れしたナイトクラブの歌姫で娼婦ローラのメロドラマを描く。Josef von Sternberg (ジョセフ・フォン・スタンバーグ) 監督の『嘆きの天使』に着想を得て製作された。

＜映画情報＞
『マルタ』
監督: ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
出演: マーギット・カーステンゼン、カールハインツ・ベーム
1975年/112分/カラー/35mm

■ストーリー
世間知らずなブルジョワ娘と、彼女を抑圧し束縛しようとするサディスティックな夫。美しい夏の湖畔を舞台に、夫婦間の激しい抑圧関係を描いたサイコホラー。撮影監督のMichael Ballhaus (ミヒャエル・バルハウス) による映像美と甘美なクラシック音楽が、一組の夫婦に起こる愛と抑圧の不可思議な関係を辛辣に映し出す

＜イベント情報＞
Beauties presents WEEKEND CINEMA Vol.3 ファスビンダーと美しきヒロインたち
会期: 2015年9月25日 (金) – 9月27日 (日)
場所: アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
住所: 東京都新宿区市谷船河原町15
Tel: 03-5206-2500
料金: 一律¥800
HP: www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1509250927/