木村伊兵衛写真賞の第1回受賞作家、北井一夫と石原悦郎のトークイベントが京橋で開催
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木村伊兵衛写真賞の第1回受賞作家、北井一夫と石原悦郎のトークイベントが京橋で開催
Talk Event By Photographer Kazuo Kitai And Etsuro Ishihara At Zeit-Foto Salon
京橋にあるZEIT-FOTO SALON (ツァイト・フォト・サロン) で9月26日 (土)、木村伊兵衛写真賞の第1回受賞作家、北井一夫 (きたい・かずお) と、同サロンオーナーの石原悦郎 (いしはら・えつろう) による対談が行われる。
京橋にあるZEIT-FOTO SALON (ツァイト・フォト・サロン) で9月26日 (土)、木村伊兵衛写真賞の第1回受賞作家、北井一夫 (きたい・かずお) と、同サロンオーナーの石原悦郎 (いしはら・えつろう) による対談が行われる。
両者の付き合いは長く、北井氏の代表作のひとつであり、1976年に第一回木村伊兵衛写真賞を受賞した『村へ』は、ZEIT-FOTO がオープンした翌年の79年に同サロンで展覧会が開催されている。
両氏が見てきたおよそ半世紀に渡る時代は、写真にとって激動の時代だ。雑誌からオリジナル・プリントへと時代が移り行く中で、それぞれが何を選択し、どのように表現に携わってきたのか。トークイベントでは、印刷原稿でしかなかった写真が、オリジナル・プリントとして価値を帯びてきた70年代終わりの動きについて、また50年以上にわたりフィルムを撮影してきた北井氏が、デジタルへの移行宣言をしている動機についてなど、写真の歴史とこれからについてトークが展開される予定。
なお同サロンでは現在、北井一夫の写真展「 北京 -1990年代- 」が開催中。急激な経済成長の最中、大都市へと変貌を遂げつつあった90年代の中国で、壁の落書き、屋台売りの様子や室内でまどろむ人々など、日常の小さな歴史を捉えた写真が展示されている。
北井一夫は、1944年旧満州鞍山生まれ。その翌年には引き上げで長崎へ辿り着き、少年期は東京で過ごした。65年に自費出版の写真集『抵抗』でデビューし、71年には新東京国際空港建設の反対を巡る三里塚闘争などを撮った『三里塚』を発表。一見するとドキュメンタリー・フォトグラファーとして活動していたかのように見えるが、「政治性はなくてはいけない。だけど僕はモノの存在感とかリアリティに対してもっと誠実にやりたい」と語る北井氏にとって、写真は表現以外のなにものでもない。『北京-1990-年代』はそのことがはっきりとわかる作品のひとつとなっている。
<イベント情報>
「対談 ×(かける)」
北井一夫 × 石原悦郎 トークイベント
日時: 9月26日 (土) 14:30 ~ 15:30 (先着30名、立ち見席有)
企画司会: RIVORA Inc.(粟生田弓)
場所: ZEIT-FOTO SALON
住所: 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
<開催中>
北井一夫 写真展 「 北京 -1990年代- 」
会期: 8月28日 (金) 〜 10月3日 (土)
時間: 10:30 〜 18:30 (土 – 17:30) 日・月・祝日休廊
HP: www.zeit-foto.com