いま大注目の米国人フォトグラファー Ryan McGinley（ライアン・マッギンレー）国内初の個展、小山登美夫ギャラリーと渋谷ヒカリエ内の8/ART GALLERYにて同時開催

©Ryan McGinley

Ryan McGinley（ライアン・マッギンレー）の国内初となる個展が、小山登美夫ギャラリーと、渋谷ヒカリエ内の8/ART GALLERY/Tomio Koyama Gallery で同時開催され、およそ2m×3m にもなる大型の作品が展示される。

2000年、弱冠22歳のマッギンレーが、ニューヨーク・ローワーイーストサイドに住むアーティスト、ミュージシャン、スケートボーダーといった友人たちの生活を撮影し、大型写真作品として自主企画の展覧会で発表し、同時に自費出版した50ページの作品集 “The Kids Are Alright”が大きな話題となった。その後、2003年には史上最年少の25歳でホイットニー美術館で個展、翌年にはMoMA P.S.1で新作展示するなど、McGinleyは写真界に大きな衝撃を与え続けてきた。微細で洗練された色彩と構図を持ったRyan McGinleyの写真作品が表現するのは、自由で過激、そして時に純粋でもある桃源郷のような世界で、そこには常に時代の空気が捉えられている。

©Ryan McGinley

小山登美夫ギャラリーは、2012 年9 月1 日( 土)〜9 月29 日( 土)の期間限定で「Reach Out, I’m Right Here」と題して、2007 年に行われた8 人の友人達との大陸横断旅行で撮影された作品を展示。McGinleyの代表作とも言えるこのロードトリップのシリーズでは、砂漠や青青とした草原といった広大な自然の中で、被写体を異常でスリルのある場所に配置し、時には自身が上下逆さまになって撮影をおこなった。撮影前にはモデルたちにイメージを共有するために、彼のヴィジュアルイメージコレクションを用意し、遊び心に富んだ官能的で冒険的な舞台にいる被写体が、過去の膨大なヴィジュアルの歴史をどん欲にインプットした撮影者と共に築き上げることで優しい空気感を作りだした。

©Ryan McGinley

渋谷ヒカリエの8/ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery では、2012 年8 月31 日( 金)〜 10 月1 日（月）までの間、生きた動物と裸のモデルをスタジオ内で撮影した、最新シリーズ「Animals」を展示。McGinleyは自ら簡易移動スタジオと共にアメリカ中の数々の動物園や動物保護地区・施設を訪れ、この撮影に取り組んだ。作品には、撮影セットの中でモデルが動物と打ち解けていく過程で、人間同士でのコミュニュケーションでは見ることのできない感情の真実が表現されている。動物とモデルが引っ掻き合い、掴み合い、かじり合い、そして抱き合う行為には緊迫感と同時に柔らかさが存在する。

＜イベント情報＞
「Reach Out, I’m Right Here」
開催期間: 2012 年9 月1 日( 土)〜2012 年9 月29 日( 土)
場所: 小山登美夫ギャラリー
住所: 東京都江東区清澄1-3-2 7F
営業時間: 火曜日- 土曜日 12:00-19:00（日・月・祝休業）
URL: http://www.tomiokoyamagallery.com 

「Animals」
開催期間: 2012 年8 月31 日( 金)〜2012 年 10 月1 日（月）
場所: 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery（渋谷ヒカリエ 8F）
住所: 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8F
営業時間: 11:00-20:00（展覧会期中無休）
URL: http://www.hikarie8.com/artgallery