The Roots Of Kimono From The Kofun To The Edo Period

キモノのルーツをたどる「日本衣装絵巻-卑弥呼から篤姫の時代まで」が、神戸ファッション美術館で開催

室町時代<諸職の婦女>を再現した染織祭の女性時代衣装行列
1933年(昭和8年)撮影
公益社団法人 京都染織文化協会蔵

The Roots Of Kimono From The Kofun To The Edo Period
The Roots Of Kimono From The Kofun To The Edo Period
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キモノのルーツをたどる「日本衣装絵巻-卑弥呼から篤姫の時代まで」が、神戸ファッション美術館で開催

The Roots Of Kimono From The Kofun To The Edo Period

本展が紹介するのは、古墳時代から江戸時代までの 復元女性衣装 100領。これらの衣装はかつて、春の京都を彩った「染織祭」に蘇ったものであり、染織の黄金時代とも称される当時、最高の技術をもった職人や研究者、有職故実が京都に集結し、史実を元に考証し、復元した傑作衣装の数々が、絵巻物を見るように楽しめる。

 

室町時代<諸職の婦女>を再現した染織祭の女性時代衣装行列 1933年(昭和8年)撮影 公益社団法人 京都染織文化協会蔵

室町時代<諸職の婦女>を再現した染織祭の女性時代衣装行列
1933年(昭和8年)撮影
公益社団法人 京都染織文化協会蔵

神戸ファッション美術館で 10月17日 (土) より、「日本衣装絵巻-卑弥呼から篤姫の時代まで」が開催中だ。

本展が紹介するのは、古墳時代から江戸時代までの 復元女性衣装 100領。これらの衣装はかつて、春の京都を彩った「染織祭」に蘇ったものであり、染織の黄金時代とも称される当時、最高の技術をもった職人や研究者、有職故実が京都に集結し、史実を元に考証し、復元した傑作衣装の数々が、絵巻物を見るように楽しめる。

「染織祭」とは、昭和初期の経済不況の中、京都の基幹産業だった染織業の振興をはかるべく1931年 (昭和6年) から20年にわたり執り行われた祭のこと。染織を司る9神を祀る「祭祀」と「女性時代衣装行列」で構成され、京都の葵祭・祇園祭・時代祭にならび「京都の四大祭」として盛大に行われた。しかし優雅な衣装行列は、日中戦争が始まると自粛され、戦争の混乱の中で人々の記憶から消えていった。

古代より外国文化を取り入れながら、「和様の美」を形成してきた日本の衣生活。埴輪に見る大陸文化の影響をうけた古墳時代から中国・唐風文化の舶来が感じられる奈良時代の衣装、宮廷文化と共に生まれた優雅な重ね着が象徴する平安時代を経て、現代のキモノの形が明確に現れはじめるのは、室町時代以降といわれている。本展は、8時代にわたる復元衣装を通して、キモノのルーツが辿れるまたとない機会。会期中は、トークセミナーやギャラリーツアー、ワークショップなど、関連イベントも多数催されるので、詳しくは HP でチェックを。

日本衣装絵巻-卑弥呼から篤姫の時代まで

日本衣装絵巻-卑弥呼から篤姫の時代まで

<展覧会情報>
「日本衣装絵巻-卑弥呼から篤姫の時代まで」
会期: 10月17日 (土) ~ 2016年1月12日 (火)
場所: 神戸ファッション美術館
住所: 神戸市東灘区向洋町中2-9-1
TEL: 078-858-0050
開館時間: 10:00-18:00(入館は17:30 まで)
休館日: 水曜日、10月8日(木)~16日(金)、12月24(木)(12月23日(水・祝)は開館)、年末年始(12月29日(火)―1月3日(日))
入館料: 一般 ¥500、小中高65歳以上 ¥250
※ 和装でご来館の方は無料
※「神戸ゆかりの美術館」、「小磯記念美術館」へは入館券の半券提示により割引料金で入館可
※ 上記料金で特別展示とベーシック展示の両方を観覧可
主催: 神戸ファッション美術館
共催: 公益社団法人 京都染織文化協会
後援: Kiss FM KOBE、京都新聞、繊研新聞社
協力: 北川満哉、北野裕子、高田装東店、有職御人形司 伊東久重、有職美容師 南登美子
展示協力: 大阪樟蔭女子大学
HP: www.fashionmuseum.or.jp/museum/special/nihonishoemaki