35 Questions to Know about Nick Offer from !!!

【インタビュー】!!!(チック・チック・チック)のヴォーカル、Nick Offer (ニック・オファー) をもっと知るための35の質問

35 Questions to Know about Nick Offer from !!!
35 Questions to Know about Nick Offer from !!!
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【インタビュー】!!!(チック・チック・チック)のヴォーカル、Nick Offer (ニック・オファー) をもっと知るための35の質問

35 Questions to Know about Nick Offer from !!!

今年の10月にリリースされた !!! (チック・チック・チック) の新作『As If』は、歴史上の優れたファンク/ハウス・ミュージックへの案内役を果たしつつ、ポップ・フィールドでの認知度を一気に押し上げた前作『THR!!!ER』同様、音の間口は広い。というか、ほぼ解放区。また、しみじみと身体に染み渡るメロディと湿度の高い肉感的なビートのコンビネーションは、もはやこのバンドの専売特許になりつつあるが、改めて耳をすませてみると、音の要素が驚くほど厳選されていることに気付く。コール&レスポンスを想定した安易なコーラスなど皆無。彼らのアンセムはオーディエンスの想像力によって補完されているといっても過言ではない。すなわち、アンチ・ファシズム。チック・チック・チックの音楽には涙が出るほど完璧な自由がある。

取材・文: 長畑宏明  写真: Keisuke Asakura

 

今年の10月にリリースされた !!! (チック・チック・チック) の新作『As If』は、歴史上の優れたファンク/ハウス・ミュージックへの案内役を果たしつつ、ポップ・フィールドでの認知度を一気に押し上げた前作『THR!!!ER』同様、音の間口は広い。というか、ほぼ解放区。また、しみじみと身体に染み渡るメロディと湿度の高い肉感的なビートのコンビネーションは、もはやこのバンドの専売特許になりつつあるが、改めて耳をすませてみると、音の要素が驚くほど厳選されていることに気付く。コール&レスポンスを想定した安易なコーラスなど皆無。彼らのアンセムはオーディエンスの想像力によって補完されているといっても過言ではない。すなわち、アンチ・ファシズム。チック・チック・チックの音楽には涙が出るほど完璧な自由がある。

また、新作リリースと同時に発表された来日ライブは、東京のリキッドルーム公演が早々にソールドアウト。その後すぐに同日・同会場で深夜公演が決定した。この流れは前作の時とまったく同じ。彼らのライブで幾度となく訪れるカタルシスは一度体験すると純製のドラッグみたいにハマってしまうから、たぶんリピーターが半分を占めているんじゃないかな。それにしても、新人でもバテそうな熱狂のライブを結成20年のバンドが1日2回もやるなんて。さらに、その前日は大阪公演、翌々日は「朝霧JAM」という、スパルタなブッキング。ちなみに筆者はカインドネスなども出演した深夜公演に足を運んだのだが、相変わらず新曲がメインを占めたそのステージが素晴らしかったことは言うまでもない。ライブでバンドの最高点を更新し続けるのは、チック・チック・チックのファンにとっては常識である。

今回、The Fashion Postではバンドでヴォーカル (と短パン) を務める Nick Offer (ニック・オファー) のことをもっと知るための35の質問を用意。オーケー、早速始めよう。

 

1. 朝は何時に起きる?

アラームを昼の12時にセットする。じゃないと、いつまでも眠り続けるから。

2. 朝に聴きたいレコードは?

U.S. Girlsの『Half Free』。

3. 昼は何を食べることが多い?

トーストの上にポーチドエッグとトロトロのチーズをかけたものを毎日食べている。友達に「お前、いつも同じだな」とよく馬鹿にされるんだ。

4. お酒は強い?

大酒飲みじゃないけれど、なかなか“いけるクチ”だと思うよ。

5. アメリカにあるお気に入りのバーは?

ブルックリンの『Daddy’s』と『The Emerson』だね。友達がやっているんだ。

6. もっともエキサイティングだと思うクラブは?

ブルックリンの『Good Room』。荒削りな雰囲気だけど、良いバンドとDJが出演する。入場料も比較的安いよ。

7. 最近も夜更かしする?

もちろんさ。

8. 奇妙な習慣はある?

まわりの人は俺がやることなすこと変だって言うんだ。僕はそんなつもりないのに。

9. 休日は何をしている?

ミュージシャンだから休日はない。いつも曲の構想を練っている。

10. 1番のリフレッシュ方法は?

コーヒー。

11. 曲を作る時にまずは何から取り掛かる?

コーヒー。

12. 男とつるんでいるのと、女の子とデートするのとでは、どちらの頻度が高い?

“女の子とつるむ”だね。女の子がハングアウトしているところに俺も入っていくんだ。悪い癖だと思うかい?

13. 好きな女の子のタイプを一言でいうと?

ファニーな子。

14. 最もお気に入りのヴォーカリストは?

Prince (プリンス)。

15. 人生で1番ぶったまげたライブは?

Fugazi (フガジ)のライブはいつもぶったまげる。

16. いつも聴き返すアルバムは何?

Sly & Family Stone『There’s a Riot Goin’ On』。

17. 好きな女の子にプレゼントしたいレコードは?

New Age Steppers『Action Battlefield』。朝起きた時も、ディナーを食べている時も、ファックするときも、どんなシーンにもマッチするから。俺も昔、このレコードを当時付き合っていた子にプレゼントしたことがあるよ。

18. 写真を撮られるのは好き?

正直、エゴをくすぐられることもある。だけど、プライベートなダンスフロアではごめんだね。ライブでは何枚でも撮ってくれて構わないよ。

19. 世界中で1番好きな街は?

ニューヨーク。

20. ミュージシャンになっていなければ何を?

ロックスターなら「刑務所にいるね」とドヤ顔で言うだろうね。ただし、俺の場合は先生かな。

21. バンドのなかで1番しっかりしているのは?

マリオ (ギター)。マネージャー的な役割を果たしてくれる。

22. 1番だらしないのは?

ゴーマン (キーボード)。名誉のために理由は明かさないよ。

23. これまでのチック・チック・チックのライブで1番出来が良かったのは?

2000年のプリマヴェーラ。開演前に摂取した大量のエクスタシーをステージ上でぶちまけたんだ。今後、あれを上回るライブはないだろう。

24. あなたにとって最高のポップアイコンとは?

Prince (プリンス) か Madonna (マドンナ)。

25. インディーズバンドでベストは誰?

The Smiths (ザ・スミス)。

26. 新作『As If』を3つのワードで表すとしたら?

「No」「I」「Can’t」

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27. 史上最高にキャッチーな「Every Lille Bit Counts」は何をイメージして書いた?

アイデアの発端は60年代のモータウン・サウンド。あとは、初期 R.E.M.の“歌い方”も重要な要素の1つ。

28. キッズに「チック・チック・チックってどういう音楽?」と訊かれたら何と答える?

ディスコパンク。

29. 月に何着くらい洋服を買う?

ツアーに出る前に買い溜めて、普段は全然買わない。

30. 絶対に着ない洋服は?

おむつ。

31. 短パンは何着持っている?

8か9。なかなか自分が気に入るものがなくて、だいたい同じものをずっと履いている。

32. スーツは持っている?

ウェディング用に1着だけ。でも、スーツを着るのは好きだよ。ちなみに、前作のプロモーションではずっとスーツだった。Nick Cave (ニック・ケイヴ) みたいで、けっこう似合うんだ。

33. バンドを長く続ける秘訣は?

メンバーとずっと友達でいること。

34. ティーンに何か声をかけるとしたら?

死ぬほどパーティーして、今を生きよう。君は何でもできる。あとは、21歳で「私はもう若くない」なんて言うのはよせ。

35. 最後の質問。1日2回公演ってしんどくない?

2カ国にまたがって24時間で3回やったこともあるから大丈夫だよ。