Gap が「2020年までに100万人の女性たちの生活を向上させる」と宣言 #1MWomen

Gap Inc. (ギャップ インク) がライフスキル教育プログラム P.A.C.E.（Personal Advancement & Career Enhancementの略。個人の能力とキャリアの向上の意）を拡大することで、2020年までに100万人の女性たちの生活を向上させると宣言した。

同コミットメントは、Gap Inc. の CEO、Art Peck (アート・ペック) によって世界の問題への解決策の考案と実行を行う団体、Clinton Global Initiative (クリントン・グローバル・イニシアチブ) の国際会議にて発表された。

P.A.C.E は、縫製工場に勤める女性たちにライフスキルを教える教育プログラムとして、2007年に開設され、これまでに参加した女性は10ヶ国で3万人以上にのぼる。当初、自社の商品を製造する工場で提供されていた P.A.C.E も2012年には地域社会へと範囲を拡大し、2014年にEmpowerment of Women Award (エンパワメント・オブ・ウィメン・アワード) も受賞。今後さらに、グローバルパートナーや他企業へと提供を拡げていくことを計画している。

P.A.C.E の学習カリキュラムは、女性向けリーダーシッププログラムのほかコミュニケーションスキル、経済的基礎知識、時間・ストレスの管理、問題解決、意思決定など9つの分野にわたる最大80時間の授業から構成されている。新コミットメント「2020年までに100万人の女性たちの生活を向上させる」の実現のために、Gap Inc. が発表したプログラム拡大方法は3つ。

ひとつめが「製造工場と地域社会の両方で100万人の女性たちにこのプログラムを届けるため、衣料産業のその他関係者、企業、開発担当機関、NGO など既存および新規のパートナーと協働する」、次に「無償のフランチャイズ形式でこの独自のプログラムを任意のパートナーに開放する。これら新規パートナーには再びこのプログラムが成功を収められるよう、P.A.C.E. のカリキュラムについて広範なトレーニングを提供する」、最後に「地域社会の13～18歳の少女を対象とした新しい教育プログラムや女性向けの新しいリーダーシップカリキュラムなど、学習プログラムパッケージを開発するため P.A.C.E. カリキュラムの対象範囲を広げる」以上3点となる。

また、貧困者のための公衆衛生の転帰に重点的に取り組む国際組織、Swasti Health Resource Centre (スワスティ ヘルスリソースセンター)、女性のエンパワメントに特化した国際的研究機関の国際女性研究センター（ICRW）、大手の国際的人道支援組織 (CARE)、といった P.A.C.E.の長年のパートナーは引き続き、同プログラムの拡大において中心的な役割を果たしていくとのこと。

同プログラムについて Gap Inc. の CEO、Art Peck と P.A.C.E. グローバルプログラムエグゼクティブディレクターのDotty Hatcher (ドッティ・ハッチャー) は下記のようにコメントしている。

“プノンペンからピッツバーグまで、どこにいようと女性はみな共通して地位向上への意欲を抱いています。欠けているのは機会、特に教育を受けるチャンスなのです。私たちは P.A.C.E. プログラムを拡大することで100万人の女性たちの生活を向上させる決意であることを宣言します。そして私たちの仲間が増えることを願っています。適切な機会が与えられれば、女性は家庭や地域社会に変化をもたらす強力な推進力になると私たちは確信しています。”(Art Peck)

“新たに対象を広げたP.A.C.E. のライフスキル教育プログラムは、ライフステージを問わずすべての女性、少女のニーズを満たすために考案されています。新カリキュラムは、少女たちに自身の人生の軌道に変化を与えるため必要なスキル、自信、技術能力を、そして女性には地域社会を統率する力を与えてくれます。私たちは、女性の地位向上は世界全体を前進させるために役立つと信じています。”(Dotty Hatcher)

HP: www.gap.com/pace