国内初 Julio González (フリオ・ゴンサレス) の全体像をとらえる回顧展が世田谷美術館にて開催
News
国内初 Julio González (フリオ・ゴンサレス) の全体像をとらえる回顧展が世田谷美術館にて開催
'Julio González Retrospective: Master of Iron Sculpture' At Setagaya Art Museum
20世紀鉄彫刻の父と謳われる Julio González (フリオ・ゴンサレス) (1876-1942) は、1900年からパリを拠点に、金工で生計を立てつつ画家をめざし、1920年代末に同郷の旧友 Pablo Picasso (パブロ・ピカソ) に鉄の溶接技術を教えたことで、「彫刻家」としての自分を発見した。以後、「空間の中のドローイング」とも呼ばれる、抽象的でいて有機的なのびやかさをもつ彫刻によって注目される。スペイン内戦や第二次世界大戦という苦難のなか、志半ばで世を去った同氏だが、鉄などの金属素材を知りつくした手と、同時代の多彩な芸術を咀嚼する粘り強い精神から生まれた作品は、David Smith (デイヴィッド・スミス)、Anthony Caro (アンソニー・カロ) など、戦後の現代彫刻家たちが進むべき道を指し示すものとなった。
11月28日 (土) より世田谷美術館にて、「スペインの彫刻家フリオ・ゴンサレス―ピカソに鉄彫刻を教えた男」が開催される。会期は2016年1月31日 (日) まで。
20世紀鉄彫刻の父と謳われる Julio González (フリオ・ゴンサレス) (1876-1942) は、1900年からパリを拠点に、金工で生計を立てつつ画家をめざし、1920年代末に同郷の旧友 Pablo Picasso (パブロ・ピカソ) に鉄の溶接技術を教えたことで、「彫刻家」としての自分を発見した。以後、「空間の中のドローイング」とも呼ばれる、抽象的でいて有機的なのびやかさをもつ彫刻によって注目される。スペイン内戦や第二次世界大戦という苦難のなか、志半ばで世を去った同氏だが、鉄などの金属素材を知りつくした手と、同時代の多彩な芸術を咀嚼する粘り強い精神から生まれた作品は、David Smith (デイヴィッド・スミス)、Anthony Caro (アンソニー・カロ) など、戦後の現代彫刻家たちが進むべき道を指し示すものとなった。
本展は、同氏の仕事の全体像をとらえる、国内初の体系的な回顧展となる。スペインのバレンシア現代美術館 (IVAM) の所蔵品を中心に、バルセロナ時代の貴重な金工作品をはじめ、彫刻、素描など計94点を展覧、知られざる巨匠ゴンサレスの魅力を伝える。
<展覧会情報>
「スペインの彫刻家フリオ・ゴンサレス―ピカソに鉄彫刻を教えた男」
会期: 2015年11月28日 (土) – 2016年1月31日 (日)
時間: 10:00 – 18:00 (入場は17:30まで)
休館日: 月曜日、年末年始 (2015年12月28日 – 2016年1月4日) ※ただし、2016年1月11日 (月・祝) は開館、翌1月12日 (火) は休館。
場所: 世田谷美術館
住所: 東京都世田谷区砧公園1-2
Tel: 03-3415-6011
観覧料: 一般 1000円/65歳以上 800円/大高生 800円/中小生 500円
主催: 世田谷美術館 (公益財団法人せたがや文化財団)、読売新聞社、美術館連絡協議会
後援: 駐日スペイン大使館、世田谷区、世田谷区教育委員会
協力: 日本航空
協賛: ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網
助成: 一般財団法人自治総合センター
企画協力: SDアート
HP: www.setagayaartmuseum.or.jp