A special talk session with Ryuichi Sakamoto and NIGO® for GLOBE-TROTTER's collaboration with 'commmons: schola'

坂本龍一 × NIGO®スペシャル対談 英国王室御用達のトラベルケース・ブランドGLOBE-TROTTERと音楽の百科事典「commmons: schola」コラボレーション記念

A special talk session with Ryuichi Sakamoto and NIGO® for GLOBE-TROTTER's collaboration with 'commmons: schola'
A special talk session with Ryuichi Sakamoto and NIGO® for GLOBE-TROTTER's collaboration with 'commmons: schola'
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坂本龍一 × NIGO®スペシャル対談 英国王室御用達のトラベルケース・ブランドGLOBE-TROTTERと音楽の百科事典「commmons: schola」コラボレーション記念

A special talk session with Ryuichi Sakamoto and NIGO® for GLOBE-TROTTER's collaboration with 'commmons: schola'

英国王室御用達のトラベルケース・ブランド、GLOBE-TROTTER (グローブ トロッター)。先月、同ブランドと世界的な音楽家・坂本龍一監修による音楽の百科事典『commmons: schola (コモンズ: スコラ)』とのコラボレーションである「スコラ スペシャル」モデルの発売を記念し、坂本氏本人と、スペシャルゲストとしてNIGO®氏を招き、特別なトークセッションが東京・南青山にて開催された。

取材・文: 編集部  英語翻訳: 倉増アンバー

©THE FASHION POST

英国王室御用達のトラベルケース・ブランド、GLOBE-TROTTER (グローブ トロッター)。先月、同ブランドと世界的な音楽家・坂本龍一監修による音楽の百科事典『commmons: schola (コモンズ: スコラ)』とのコラボレーションである「スコラ スペシャル」モデルの発売を記念し、坂本氏本人と、スペシャルゲストとしてNIGO®氏を招き、特別なトークセッションが東京・南青山にて開催された。

『commmons: schola』について、データ化が進む世の中でモノとしてきちんと百科事典として残すというところが個人的に響いていると語るNIGO®氏。坂本氏によると、この音楽の百科事典をはじめるキッカケとなったのは日本のポップミュージック界の重鎮、大滝詠一氏と10年ほど前に話をしていたときだという。「大滝さんからロックの源流みたいな話を聞いてすごくおもしろかったんです。大滝さんってすごくロジカルな人で、起源とかきちんとたどっていくのが好きな人なんですよね。アメリカの黒人音楽が英国に輸入されてロックという形になっていったみたいです。白人の少年たちがまねをしたというか、アメリカの黒人のようなグルーヴが出せなかったんですが、それがロックというスタイルになっていったというところがおもしろい。僕も同時代を生きていて、中学高校とロックを聴いていたんですけど、そのころはロックというものはすでにあるものだと錯覚していました。でもいま振り返るとロックも同時期に成長していたんです」。

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2/3ページ:坂本龍一「おどろいたことにCDが一番クオリティが高いんですよ。なくなるはずのCDが一番音質がいい。」

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ファッションブランドを手がけるほかにDJもこなすNIGO®氏のDJのキャリアは、実は25年ほど。ファッションよりも長い。10代のころはバンドでドラムも叩いていたという。現在の自宅にも、The Beatles (ザ・ビートルズ) のRingo Starr (リンゴ・スター) が最初に使っていたLudwig (ラディック) のドラムセットがあるそうだ。

コレクター・フリークとして知られる彼は、The Beatlesのテーマで、同バンドの結成から解散までメンバーが使っていたギターやベースもコレクションしているという。そしてレコードのコレクション数も5万枚にもおよぶそうだ。「なにかを集めるときはまずはテーマを決める」というポリシーがあるそうだ。

一方、坂本氏は昔聴いていた貴重なアナログ盤をのぞき、かなりの数をもう捨ててしまっているという。しかし音楽はいまだにCDで買うようにしているそうだ。「インターネットが普及してCDがなくなるだろうってよく言うじゃないですか。実際になくなりつつあると思うんですけど、いま普通に手に入る音源のなかで、おどろいたことにCDが一番クオリティが高いんですよ。なくなるはずのCDが一番音質がいい。だから買ってラップトップに取り込んでいます。

あとテクノロジーが発達して便利になりますけど、余計時間がかかったりしますよね。SNSなんかも数えたら10ぐらいやってるですよね。『Tumblr (タンブラー)』 とか『foursquare (フォースクエア) 』とか『Facebook (フェイスブック) 』とか。全部チェックしているうちに午前中が終わってしまいます」と同氏はいう。

3/3ページ:二人のイギリスの思い出

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最後の話題はイギリスでの思い出について。NIGO®氏がはじめてイギリスに行ったのは1989年の10代のころ。東京に近い感じを受けたそうで、イギリス経由で入ってくる音楽とファッションが好きだったという。また当時、Vivienne Westwood (ヴィヴィアン ウエストウッド) を着てラップをしていた人も多かったそうだ。そして現在はよくサヴィルロウのエリアや、王室御用達系のお店を回ったりしているという。

坂本氏が最初にイギリスに行ったのは1979年。Yellow Magic Orchestra (イエロー・マジック・オーケストラ) のツアーの一回目の公演がロンドンだったそうだ。パンクからニューウェーブに移る前で、キングスロードにはまだパンクっぽい人もいたという。「ちょっと行くと広い公園があって、オシャレなおじいさんおばあさんがいたりして、ぼくはそのとき27歳だったんですけど、イギリスのことをリタイアしたら住みたい街だなと思いましたね」と同氏は当時を振り返っていた。

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<商品情報>

13 インチ ヴァニティケース + commmons: schola 10 巻
(commmons: schola vol.1 ~vol.10 の全10巻セット)

ケースサイズ: 45cm × 35cm × 18cm


価格(税込み): 157,500円

販売店舗: ヴァルカナイズ・ロンドン (東京・青山)、ヴァルカナイズ各店 (東京・丸の内、名古屋、大阪)

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<本商品に関するお問い合わせ先>

グローブ・トロッター ジャパン

Tel: 03-5464-5248

URL: http://www.globetrotter1897.com/japan