3年に1度のアートの祭典、ミラノ・トリエンナーレ開催。故エリオ・フィオルッチに捧げたファッション展も

Image via La Triennale di Milano Facebook page

昨年の5月から10月31日まで開催された万博の熱りも覚めやらぬミラノに「ミラノ・トリエンナーレ」がやってくる。3年に1度開催され、デザイン、建築、ファッションの国際博覧会として1930年の初回より世界的に広く知られる「トリエンナーレ・ディ・ミラノ (Triennale di Milano)」。今年で21回目を迎え、「21st Century. Design after Design (21世紀デザイン・アフター・デザイン)」をテーマにした同博覧会では本年度、同じくデザイン分野の世界最大の見本市「ミラノサローネ国際家具見本市 (Salone del Mobile.Milano)」との提携が発表されるなど、世界的な一大アートイベントとして注目を集めている。

4月12日から17日まで開催される「ミラノサローネ」、そして4月2日から9月12日までの5ヶ月に渡り開催される「トリエンナーレ・ディ・ミラノ」。メイン会場にあたるトリエンナーレデザイン美術館 (Triennale Design Museum) では、前哨戦となるファッション展「The New Vocabulary of Italian Fashion (イタリアファッションにおける新用語)」が開催されている。昨年7月20日に急逝したイタリア人デザイナー  Elio Fiorucci (エリオ・フィオルッチ) へのトリビュートとして企画された同展では、イタリアのファッションを基軸に、その歴史やデザイン美学について探求。特にインターネットが飛躍的に普及し、また2000年代後半に起こった世界金融危機の10年前にあたる1998年をスタートに、それ以前と以降でいかにしてファッションの文脈やその表現方法が変貌していったかを解き明かしている。

キュレーター Paola Bertola (パオラ・ベルトーラ) と Vittorio Linfante (ヴィットーリオ・リンファンテ)、デザイナー Martino Berghinz (マルティノ・ベルギンツ) による「The New Vocabulary of Italian Fashion」展では、イタリア国内の企業、デザイナー、クリエイターによる100以上もの作品が一堂に会する。

Zetalab (ゼータラボ) によるエキシビションビジュアル

<イベント情報>
「The New Vocabulary of Italian Fashion」
会期: 2015年11月24日～2016年3月6日
会場: トリエンナーレデザイン美術館
住所: Viale Emilio Alemagna, 6, 20121 Milano Italy
開演時間: 10:30～20:30
休館日: 月曜日
入場料: 10ユーロ
電話番号: +39 02 724341

HP: www.triennale.org