本物の不良たちを撮影に起用!映画『バーバリアンズ セルビアの若きまなざし』が公開
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本物の不良たちを撮影に起用!映画『バーバリアンズ セルビアの若きまなざし』が公開
‘Varvari’ to launch in Japan from January 16
やり場のない思いや不安を抱えながら、自分の居場所やアイデンティティを模索する若者の姿と、コソボ紛争などの内紛が続いたセルビアの社会背景を端的に描いた本作。若者をよりリアルに描くため、本作の舞台となった街にある学校で出会った本物の不良たちを撮影に起用している。
映画『バーバリアンズ セルビアの若きまなざし』が、1月16日 (土) よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。
やり場のない思いや不安を抱えながら、自分の居場所やアイデンティティを模索する若者の姿と、コソボ紛争などの内紛が続いたセルビアの社会背景を端的に描いた本作。若者をよりリアルに描くため、本作の舞台となった街にある学校で出会った本物の不良たちを撮影に起用している。
監督は、本作が長編映画デビュー作となる Ivan Ikic (イヴァン・イキッチ)。セルビアの首都ベオグラードに生まれたイキッチ監督は、「自分たちのような“忘れられた世代”の憤りを描きたい」と脚本を起こしたという。
本物の不良たちを使った本作の撮影では、思いもよらないトラブルが多発。フラッシュ役の Nenad Petrovic (ネナド・ペトロビッチ) は、撮影初日の前夜にヘルメットなしでスクーターに乗って顔に怪我。回復するまで約1ヶ月にわたって撮影が延期することになった。
<ストーリー>
旧工業地域に暮らす主人公の青年ルカ。仮釈放中で仕事も目標もなく、鬱屈した日々を送っていた。そんなある日、自宅を訪問した社会福祉士によってコソボ紛争で失踪したと思われていた父が生きていることを知る。そんな中、首都ベオグラードでコソボ独立反対のデモに参加したルカは、帰り道に父と再会することになり―。
<プロフィール>
Ivan Ikic (イヴァン・イキッチ)
1982年セルビアの首都ベオグラード生まれ。
ベオグラード演劇芸術大学で映画テレビ監督学部を主席で修了。2008年ベルリン国際映画祭が新進の映画人を対象に主催する1週間のワークショップ、“ベルリン・タレント・キャンパス”に参加した。2010年に監督したロードムービードキュメンタリー“Tarot Serbia”は多くの映画祭に出品され賞賛を受けた。本作は初長編映画である。
<作品情報>
『バーバリアンズ セルビアの若きまなざし』
原題: Varvari
監督・脚本: イヴァン・イキッチ
出演: ジェリコ・マルコヴィッチ、ネナド・ペトロヴィッチ、ヤスナ・ジュリチッチ
配給: アニモプロデュース
2014年/セルビア=モンテネグロ=スロヴァニア/セルビア語・英語/87分/カラー/DCP/シネスコ/5.1ch/日本語字幕:高井清子公式サイト: www.barbarians.jp
2016年1月16日 (土) より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー