強制収容所で同胞の死体処理に従事する特殊部隊ゾンダーコマンドのユダヤ人描く映画『サウルの息子』が公開、第68回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作
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強制収容所で同胞の死体処理に従事する特殊部隊ゾンダーコマンドのユダヤ人描く映画『サウルの息子』が公開、第68回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作
Cannes International Film Festival Grand Prix‘Saul fia’is screened from January 23
『ニーチェの馬』で知られる名匠 Tarr Bela (タル・ベーラ) の助監督をしていたハンガリー出身の Laszlo Nemes (ネメシュ・ラースロー) が監督を務める本作。ナチスによるホロコーストが猛威をふるっていた時代のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台に、息子の遺体を正しく埋葬しようと、人間の尊厳をかけて最後の力を振り絞るユダヤ人の男サウルの姿が描かれる。
映画『サウルの息子』が、1月23日 (土) より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開されている。
『ニーチェの馬』で知られる名匠 Tarr Bela (タル・ベーラ) の助監督をしていたハンガリー出身の Laszlo Nemes (ネメシュ・ラースロー) が監督を務める本作。ナチスによるホロコーストが猛威をふるっていた時代のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台に、息子の遺体を正しく埋葬しようと、人間の尊厳をかけて最後の力を振り絞るユダヤ人の男サウルの姿が描かれる。
わずか数か月の延命と引き換えに、同胞のユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊ゾンダーコマンドとして働くサウルを演じるのは、これまでに7冊の詩集と1冊の短編集を執筆しているブダペスト出身の Geza Rohrig (ルーリグ・ゲーザ)。共同脚本には、2014年までソルボンヌ大学で講師を務め、歴史とヨーロッパ文学を教えていたパリ生まれの Clara Royer (クララ・ロワイエ)。撮影を務めるのは、カンヌで上映された『Delta』や『Tender Son』などの撮影を務めた Matyas Erdely (エルデーイ・マーチャーシュ)。
『サウルの息子』は、ラースロー監督の長編デビュー作でありながら、第68回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞する快挙を成し遂げた。さらに、第73回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を受賞したほか、第88回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされている。
<ストーリー>
1944年、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所。同胞のユダヤ人の死体処理に従事するゾンダーコマンドとして働くサウルは、息子の遺体を正しく埋葬しようと、人間の尊厳をかけて最後の力を振り絞る。
<プロフィール>
Laszlo Nemes (ネメシュ・ラースロー) 監督
1977年ハンガリー、ブダペスト生まれ。子供時代と青年時代をフランスの首都パリで過ごした。2つの国、2つの文化の間で育ったラースロ―は、まずパリで教育を受け2003年に26歳の時にブダペストに戻ると、『倫敦から来た男』でタル・ベーラの助監督に。その後彼は、忠実で結束の固い少人数のチームで『サウルの息子』の実現に5年の歳月をかけた。
<作品情報>
『サウルの息子』
原題: Saul fia
監督・脚本: ネメシュ・ラースロー
共同脚本: クララ・ロワイエ
出演: ルーリグ・ゲーザ、モルナール・レヴェンテ、ユルス・レチン、トッド・シャルモン、ジョーテール・シャーンドル
配給: ファインフィルムズ
配給協力・宣伝: ミモザフィルムズ
後援: ハンガリー大使館、イスラエル大使館
2015年/ハンガリー/カラー/ドイツ語・ハンガリー語ほか/107分/スタンダード
© 2015 Laokoon Filmgroup
URL: http://www.finefilms.co.jp/saul/
2016年1月23日 (土) より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー