パリのモンテーニュ通り51番地、CHANEL（シャネル）のブティックを彩る12のコンテンポラリーアート作品

©CHANEL

2012年3月8日、CHANEL(シャネル）の新しいブティックがパリのモンテーニュ通り51番地にオープンした。優雅で落ち着いた外観が印象的な新店舗は、世界中のCHANELのブティックを手掛ける建築家Peter Marino（ピーター・マリーノ）が、かつてマドモアゼル シャネルが暮らしていたカンボン通り31番地のアパルトマンの美しいインテリアからインスピレーションを得て全体を仕上げた。600平方メートルの敷地に2階建てでつくられたブティックの全体は、CHANELの持つ時代を超えたモダニティやエレガンス、大胆さがバランス良く表現されている。大理石やブロンズ、ツイード、カーペットは、各部屋にあわせて特別にデザイン制作されたもの。マドモアゼルが好んで使ったさまざまなトーンの白、マット、あるいは光沢のある黒、ベージュ、ゴールドでCHANELらしいカラーコーディネイトが再現されている。

さらに、新ブティックには特注されたコンテンポラリーアート作品が店内のあちこちに12点置かれている。これは、マドモアゼル シャネルが生涯を通して、Pablo Picasso（パブロ・ピカソ）、Salvador Dalí（サルバドール・ダリ）、Jean Cocteau（ジャン・コクトー）、作曲家Igor Stravinsky（イーゴリ・ストラヴィンスキー）などと交流を続け熱心に擁護したしたとされ、そのスピリットが今日も受け継がれている。

階段の中央には、フランスのアーティストJean-Michel Othoniel（ジャン-ミシェル・オトニエル）の立体作品「Le Collier d’or Blanc」が飾られ、マドモアゼルが愛したパールのネックレスを思わせるガラスアートがCHANELの世界観をより魅力的に演出する。また、Goossens（ゴッサンス）によって手掛けられたシャンデリアや金メッキのブロンズに水晶が散りばめられた手すり、Gregor Hildebrand（グレゴール・ヒルデブラント）の作品であるマドモアゼル・シャネルのポートレート写真をモデルにしたオマージュが飾られている。他にもMark Swanson（マーク・スワンソン）の鹿の表面をスパンコールで覆った彫刻作品や、Robert Barry（ロバート・バリー）による1メートル四方の鏡のパネルを2枚使用した作品「Light and Dark」、Yohan Creten（ヨハン・クレテン）作の陶器「La Gloire」、ブロンズ彫刻「Muse」、Andrew Dadson（アンドリュー・ダッドソン）の「B/W Restretched」、Olga de Amaral（オルガ・デ・アマラル）の「Dos Mitades」、Robert Green（ロバート・グリーン）の「Bobby」、Idris Khan（イドリス・カーン）の「The Rite of Spring」など計12点の作品が店内に美しく飾られている。

新ブティックは、Karl Lagerfeld（カール・ラガーフェルド）によるプレタポルテやバッグ、シューズ、コスチュームジュエリー、アクセサリー、そしてファイン ジュエリーやウォッチまで、CHANELの幅広い商品を揃えている。繊細でありながらバラエティに富んだ素材や質感は、洗練されたブティックのデザインをさらに引き立てており、新ブティックを訪れる世界中の人々を魅了している。

＜ショップ情報＞
CHANEL
住所: 51 avenue Montaigne Paris 75008
営業時間: 10:00 – 19:00 (月～土曜日)
Tel: +33 1.44.50.73.00.