Fondation Louis Vuitton (フォンダシオン ルイ・ヴィトン) にて世界的なコンセプチュアルアーティスト Daniel Buren (ダニエル・ビュラン) のインスタレーションがスタート
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Fondation Louis Vuitton (フォンダシオン ルイ・ヴィトン) にて世界的なコンセプチュアルアーティスト Daniel Buren (ダニエル・ビュラン) のインスタレーションがスタート
Fondation Louis Vuitton Is Beautifully Colored By Daniel Buren's "Obsevatory of Light"
パリ随一の現代アートの発信源として話題を集める Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) によるアート複合施設 Fondation Louis Vuitton にて世界的な現代アーティスト Daniel Buren (ダニエル・ビュラン) による期間限定のインスタレーション『Obsevatory of Light (光の観測所)』の展示が5月11日よりスタート。本作は、建築物と密接な対話を繰り返すことによって制作され、同施設を象徴する外観のガラスの「帆」全体に設置した大規模なものとなっている。
パリ随一の現代アートの発信源として話題を集める Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) によるアート複合施設、Fondation Louis Vuitton (フォンダシオン ルイ・ヴィトン)。常識にとらわれず、常に挑戦的な作品で人々を魅了してきた現代建築の鬼才 Frank Gehry (フランク・ゲーリー) によって設計されたガラスパネルをランダムに幾重にも重ねたその独創的で斬新なデザインは「フランスの深い文化的使命感を象徴する壮大なガラスの船」として圧倒的な存在感を誇り、パリのランドマークとして広大なブローニュの森にそびえ立つ。
現代アートのクリエーションに貢献し、またその建築物との今までにない形の出会いを目指す Fondation Louis Vuitton は、世界的な現代アーティスト Daniel Buren (ダニエル・ビュラン) による期間限定のインスタレーション『Obsevatory of Light (光の観測所)』の展示を5月11日よりスタートさせた。本作は、建築物と密接な対話を繰り返すことによって制作され、同施設を象徴する外観のガラスの「帆」全体に設置した大規模なものとなっている。
『Obsevatory of Light』は、3,600枚ものガラスで構成された12枚の「帆」を互い違いに並べられた色付きのフィルターで覆い、それらを引き立てるように白と透明のストライプが配されたパネルが地面まで垂直に等間隔で設置されている。選ばれた13色の色彩は現れたり消えたりすることで、1日や季節の移ろいに合わせて常に変化する色彩のフォルムを形作っている。Daniel Buren は、ガラスの「帆」の内側と外側、両方の側面から、色彩や投影、反射、透明性、コントラストなど一連の動きを通じて、Fondation Louis Vuitton の新しい姿を見いだした。
国際的に活躍するフランスのコンセプチュアルアーティスト Daniel Buren は、その常に進化する革新的な作品で美術界に新たな息吹をもたらしてきた。1960年代以来、「ビジュアル・ツール (8.7cm幅の白と色付きの縦ストライプ柄)」を使った作品を継続的に発表し、自身の代表的なスタイルとして広く知られるようになる。彼が得意とするサイトスペシフィックアートは、特に歴史的、ランドマーク的な建築物において発揮され、1986年に発表したパレ・ロワイヤルにおける3,000㎡のインスタレーション作品『Les Deux Plateaux(ふたつの舞台)』は様々な物議を醸し、彼の知名度を一躍高めることとなった。同年には、フランス代表としてヴェネチア・ビエンナーレに参加し、金獅子賞を見事受賞。2007年には、芸術界のノーベル賞と呼ばれる高松宮下記念世界文化賞も受賞している。
本展に合わせて、Daniel Buren はパブリッシャーの Xavier Barral (グザヴィエ・バラル) とともにカタログも出版。色彩、透明性、光、透光性、投影など互いに交差するテーマを基に、1970年代から今日までに制作された作品がまとめられたスペシャルな1冊となっている。
Fondation Louis Vuitton のプレジデント、Bernard Arnault (ベルナール・アルノー) は以下のようにコメント。
「ダニエル・ビュランは、フランク・ゲーリーと彼が設計した建築物と深い対話を繰り返し、的確で魅力に 満ちた壮大なプロジェクトをデザインしました。彼の作品はフォンダシオンの建築物に見事に呼応した もので、1970 年代に始まった色彩、透明性、光を組み合わせた独自のアプローチを継承しています。」
また、期間中にはコンテンポラリー・サーカスの先駆者である Dan & Fabien Demuynck (ダン&ファビアン・デミュインク) と Daniel Buren が共同で考案した BurenCirque (ビュラン・サーカス) による「3 times a Hut」と題した3つのオリジナルパフォーマンスを開催。国内外の新しい才能を招き、アーティストの制作した作品とコラボレーションさせる本プロジェクトは、3日間のみの大変貴重な機会となっている。