Exhibitions Yusuke Yamatani & Tomona Matsukawa, at home + Hajime Sawatari, Rain at Yuka Tsuruno Gallery

山谷佑介と松川朋奈による二人展「at home」と沢渡朔の個展「Rain」がユカ・ツルノギャラリーにて開催

Exhibitions Yusuke Yamatani & Tomona Matsukawa, at home + Hajime Sawatari, Rain at Yuka Tsuruno Gallery
Exhibitions Yusuke Yamatani & Tomona Matsukawa, at home + Hajime Sawatari, Rain at Yuka Tsuruno Gallery
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山谷佑介と松川朋奈による二人展「at home」と沢渡朔の個展「Rain」がユカ・ツルノギャラリーにて開催

Exhibitions Yusuke Yamatani & Tomona Matsukawa, at home + Hajime Sawatari, Rain at Yuka Tsuruno Gallery

写真家・山谷佑介と松川朋奈による二人展「at home」と、沢渡朔の個展「Rain」が両者同時にユカ・ツルノギャラリーにて開催している。

写真家・山谷佑介と松川朋奈による二人展「at home」と、沢渡朔の個展「Rain」が両者同時にユカ・ツルノギャラリーにて開催している。

山谷佑介と松川朋奈の新作で構成される「at home」は、’家’ に象徴されるような私的な日常空間に浮かび上がる、人間の営みの痕跡に焦点を当てた展覧会。一方、沢渡朔の「Rain」は、カメラを持つ手に蓄積された時間の中、雨の情景を敢えて無意識に撮影してきたプライベートワークとなっている。

Yusuke Yamatani 「house#001」2016 chromogenic print Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

Yusuke Yamatani 「house#001」2016 chromogenic print Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

国内外を放浪して様々なアンダーグラウンド・コミュニティで過ごす中で写真を実践してきた山谷佑介。はかない日々を捉えたストレートなスナップ写真『Tsugi no yoru e』、ライブハウスやクラブの床に原寸大の床写真を貼り、アルコールや靴跡などの痕跡を記録した『ground』、有効期限が切れたポラロイドフィルムを使ったポートレート『Usebefore』など、様々な角度から写真にアプローチをしているフォトグラファーだ。

本展覧会では、「箱」として立ち現れる家を、赤外線カメラで外部から撮影した新シリーズを発表。昨年、新婚旅行を記録した作品を発表するなど、家庭を持った彼は、無機質であるにもかかわらず、住人とともに変化し続け、人間の営みと切り離すことができない’家’に興味を持つ。赤外線をかざしても他人が覗くことのできない特別な場所だが、それでも覗いてみたいという欲求とともに、人間の痕跡らしきものを捉えることの可能性を探求し「箱」という視点で表現している。

Tomona Matsukawa「 I still think of it」2016, 80.3 x 116.7cm, oil on panel Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

Tomona Matsukawa「 I still think of it」2016, 80.3 x 116.7cm, oil on panel Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

一方、松川朋奈は一貫して、同世代の女性たちの癖や生活習慣などが、身の回りの事物に「痕跡」として残されていること注目。近年はインタビューを重ね、その中で印象に残ったフレーズを作品の主題などにし、彼女たちの持ち物や身体を写実的な表現方法を用いた絵画として再構成した。例えば、踵の傷ついたハイヒールや、脱ぎ捨てられたワンピース、身体の傷など、日常生活の中でうまれる破損、形の崩れ、傷跡といった痕跡から、人間性や人間の内面を読み解いた。事物の忠実な再現をするのではなく、モチーフのクローズアップや筆跡を残さないフラットで美しい表面など、絵画上で再構成することで、これら人間性の影である残痕を新しい価値へと導きたしている作品である。

そんな2人が、写真と絵画という全く異なる方法を用い、またそれぞれ別々な角度から、かつてはそこにあったという不在の痕跡ではなく、その痕跡とともに生き続けるような人々の痕跡に生まれる価値に共感し、他人の存在や日常の不可視な側面へと歩み寄っていこうという取り組みをしている。

Hajime-Sawatari-「Rain」-2016-pigment-print-Courtesy-of-Yuka-Tsuruno-Gallery

Hajime-Sawatari-「Rain」-2016-pigment-print-Courtesy-of-Yuka-Tsuruno-Gallery

また、沢渡朔「Rain」では、色として写り込む雨越しの街に出会う瞬間の光景を、デジタル撮影ならではの光の反射の美しさ、艶めきを感じながら表現。長年ファッションフォトやヌードフォトを中心に、女性との向き合いに熱を注いできた彼が郷愁や希望の情感を自分自身の中に探る展示となっている。また、同時に彼の写真集「Rain」が出版されている。

他人への興味を、痕跡を通して追求している山谷佑介と松川朋奈の「at home」と、カメラが捉えた世界そのものである沢渡朔の「Rain」。両者の違いを愉しみながら観覧できるこの展覧会は7月2日 (土) まで開催。

展覧会名 山谷佑介&松川朋奈「at home」+ 沢渡朔「Rain」
開催期間 2016年6月4日 (土) 〜 7月2日(土)
場所 ユカ・ツルノギャラリー
住所 東京都江東区東雲2-9-132F
開廊時間 11:00 – 19:00 ※日月祝休廊
協力 ICAS Enterprises IDAS division
HP yukatsuruno.com
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