Condé Nast To Launch "Vogue Arabia"

Condé Nast International (コンデナスト・インターナショナル) が『Vogue Arabia (ヴォーグ アラビア)』をローンチ

Condé Nast To Launch "Vogue Arabia"
Condé Nast To Launch "Vogue Arabia"
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Condé Nast International (コンデナスト・インターナショナル) が『Vogue Arabia (ヴォーグ アラビア)』をローンチ

Condé Nast To Launch "Vogue Arabia"

Middle East (中東) と North Africa (北アフリカ) の頭文字をとり、新たな新興国市場として近年高い注目を集めている MENA (ミーナ)。『Vogue (ヴォーグ)』や『GQ (ジーキュー)』といったファッション誌を傘下に持つ Condé Nast (コンデナスト) が今秋、MENA をターゲットにした『Vogue Arabia (ヴォーグ アラビア)』をローンチすることが明らかになった。

Middle East (中東) と North Africa (北アフリカ) の頭文字をとり、新たな新興国市場として近年高い注目を集めている MENA (ミーナ)。『Vogue (ヴォーグ)』や『GQ (ジーキュー)』といったファッション誌を傘下に持つ Condé Nast (コンデナスト) が今秋、MENA をターゲットにした『Vogue Arabia (ヴォーグ アラビア)』をローンチすることが明らかになった。

『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』によると、Condé Nast International (コンデナスト・インターナショナル) は2016年秋にオンライン上で『Vogue Arabia』をスタートさせ、2017年春にプリント版を発刊する予定だ。編集長を務めるのは、サウジアラビアの王女である Deena Aljuhani Abdulaziz (ディーナ・アルハニ・ アブドゥルアズィーズ)。個人における高級品市場が急成長している MENA をターゲットにした同誌は、アラビア語と英語の両方でウェブサイトをローンチすることにより、より広い地域に素早く進出することを目指す。

Condé Nast は、かねてより『Vogue』を同地域でローンチすることを画策してきたが、現地における女性観や西欧との価値観のギャップなどにより実現に至らず、今回のローンチは同社にとって非常に重要な意味を持つ。今まで、ドバイを拠点とするメディア企業 Nervora とのパートナーシップのもとCondé Nast は Style.com/Arabia を運営してきたが、今後は『Vogue Arabia』に置き換えられ、新たにリブランドされる。拠点は、ドバイに置かれる予定だ。

同誌の創刊号は、サウジアラビアやクウェート、カタール、バーレーン、オマーン、アラブ首長国連邦といった湾岸諸国を中心に、ロンドンやパリ、ミラノといった都市でも裕福なアラブ人に向けて発売する予定となっている。また、エジプトやレバノン、モロッコといった MENA 内でもとりわけ急成長している地域も視野に入れているという。

MENA における雑誌の総発行部数は3千万にのぼると推定され、中東ではすでに『Harper’s Bazaar Arabia (ハーパーズ・バザー アラビア)』や『Elle Oriental (エル オリエンタル)』、『Marie Claire Arabia (マリ・クレール アラビア)』、『L’Officiel Maroc (ロフィシェル モロッコ)』などが出版されている。『Vogue Arabia』は他誌と比べると出遅れてはいるものの、編集長となる Deena Aljuhani Abdulaziz は、西欧と東欧の文化に精通しており、ファッションやラグジュアリーに対して中東では絶大な権威を持つことからも、同誌にとって非常に心強い存在と言えるだろう。

同誌は、MENA 地域における女性のエンパワーメントと才能ある若手デザイナーの支援を目標として掲げており、アラブにおいて1年に1度開催される Fashion Prize (ファッション・プライズ) も DDFC/Vogue Fashion Prize と新たに改名し、開催していく予定だ。