Bill Cunningham (ビル・カニンガム) の名を冠した交差点がマンハッタンに登場 伝説のフォトグラファーの功績を称えて

ニューヨークで50年以上にわたりストリートスナップを録り続けた名物フォトグラファー Bill Cunningham (ビル・カニンガム)。6月25日に脳卒中のため享年87歳で亡くなったニューヨークのレジェンドの死は、各界に衝撃を与え、多くの人々が哀悼の意を表した。そんな中、ニューヨーク市が Bill Cunningham が生前足繁く通ったというマンハッタンの57丁目と5番街の交差点を「Bill Cunningham Corner (ビル・カニンガム コーナー)」と改名することを、『The New York Times (ニューヨーク・タイムズ) 』が報じた。

この改名は、Bill Cunningham の友人である  (ニック・ニコルソン) が始めた署名運動「Change.org」が発端となっており、6000を超える人々の署名が集まったことで実現された。ニューヨーク市は、Bill Cunningham の功績を称えて、7月6日より1週間限定で同交差点を「Bill Cunningham Corner」と命名することを発表。同日には、これを記念する式典も開催され、ニューヨークの副市長である Alicia Glen (アリシア・グレン) やメトロポリタン美術館のコスチューム・インスティチュートの前キュレーターである Harold Koda (ハロルド・コウダ)、『The New York Times』のエクスクルーシヴ・エディターである Dean Baquet (ディーン・バケット) などが参加した。

今回の改名は一時的なものではあるが、ニューヨーク市長のオフィスでは、Cunningham の功績を称えるより永続的な他の方法が考慮されているという。Bill de Blasio (ビル・デブラシオ) 市長は、公式の声明文で以下のように発表している。
「Bill Cunningham はストリートをランウェイに、ニューヨーカーをモデルに変えた。彼の鮮やかな写真は、私たちの街の多様性をその言葉が持つあらゆる意味において捉え、ニューヨークを世界のファッション都市へと位置づけることの大きな力となってくれた。」