Apple (アップル) vs Samsung (サムスン)、著名ファッションデザイナー達が Apple を支持
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Apple (アップル) vs Samsung (サムスン)、著名ファッションデザイナー達が Apple を支持
Top Fashion Designers Are In Support Of Apple Against Samsung
Apple (アップル) と Samsung (サムスン)、世界の2大電子製品メーカーがデザイン特許の侵害を巡って2011年から5年の長きにわたって争ってきたことをご存知だろうか?
Apple (アップル) と Samsung (サムスン)、世界の2大電子製品メーカーがデザイン特許の侵害を巡って2011年から5年の長きにわたって争ってきたことをご存知だろうか?『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』によると、Apple は Samsung の製品が iPhone のラウンド状のフォルムやベゼル(液晶ディスプレイなどを保護する部品)、グリッド状に配置されたアイコンなどを模倣していると訴え、2015年に米連邦巡回控訴裁判所は Samsung が Apple に5億4800万ドル(日本円で約560億円)の損害賠償を支払うよう判決を下したが、Samsung は提示額が高すぎるとして米最高裁に上訴。2016年10月11日に開かれる Samsung の Apple に対する上告審にあたって、Alexander Wang (アレキサンダー・ワン) や Nicolas Ghesquière (ニコラ・ジェスキエール) をはじめとする著名ファッションデザイナー達が最高裁に Apple を支援する意見書を8月4日に提出したことが明らかになった。
今回、Apple の主張を支持し、Samsung は賠償金を支払うべきだとする法廷助言書には、著名なデザイナーや業界人111名の署名が集まった。その中には、Alexander Wang や Nicolas Ghesquière、Calvin Klein (カルバン・クライン)、Dries Van Noten (ドリス・ヴァン・ノッテン)、Paul Smith (ポール・スミス)、Alber Elbez (アルベール・エルバス)、Sacai (サカイ) の阿部千登勢といったファッション・デザイナー達からファッション界で最も影響力のある1人であるフランス人クリエイティブ・ディレクターの Fabien Baron (ファビアン・バロン)、2016年に森美術館で大規模展覧会が開催されたことが記憶に新しい英国人建築家の Norman Foster (ノーマン・フォスター)、ドイツのインダストリアルデザインの巨匠 Dieter Rams (ディター・ラムス) といったデザイン界における重鎮達の名が連ねられている。一方、『Facebook (フェイスブック) 』や 『Google (グーグル)』 などは Samsung を支持している。
Apple と Samsung のデザイン特許侵害訟訴は、今後のファッション業界におけるデザイン特許紛争の先例になる可能性が高い。ファッションブランド、デザイナー達は、長きにわたってデザインの盗用問題に悩まされてきた。ファッション界において最も有名な判例は、2012年の Christian Louboutin (クリスチャン ルブタン) と Yves Saint Laurent (イヴ サン ローラン) の「レッド・ソール訟訴」だろう。そうしことからも、今回の Apple と Samsung 間の泥沼戦争は、ファッション界にとっても他人事ではないのだ。
今回の法廷助言書に署名したインダストリアルデザイナーの Charles Mauro (チャールズ・マウロ) は以下のように語っている。
「助言書に署名した人々は Samsung に何が起こるかについて大きな関心を寄せている。そして、そんな彼らもまたビジネスを成功させる道としてデザインに身を捧げているのです。」