Velvet Underground (ヴェルヴェット・アンダーグラウンド) の伝説のシンガー Nico (ニコ) の伝記映画が制作へ

60年代 Andy Warhol (アンディ・ウォーホル) を中心に一大センセーションを巻き起こしたニューヨークのポップカルチャーを語る上で欠かすことの出来ないドイツ人アーティスト Nico (ニコ)。1967年に発表された Velvet Underground (ヴェルヴェット・アンダーグラウンド) のデビューアルバムでシンガーとして参加したことで広く知られている。そんな彼女の伝記映画の制作が『Variety (ヴァラエティ)』によって明らかになった。

『コズモナウタ 宇宙飛行士』で高い評価を得たイタリア人監督 Susanna Nicchiarelli (スザンナ・ニッキャレッリ) による『Nico, 1988』の主演を務めるのは、デンマーク人女優の Trine Dyrholm (トリーヌ・ディルホム)。彼女は、Thomas Vinterberg (トーマス・ビンターベア) 監督の『The Commune』に出演し、今年度のベルリン国際映画祭にて最優秀女優賞を受賞するなど、近年注目を集める女優のひとりである。脚本は、Nico の元マネージャーである Alan Wise (アラン・ワイズ) と Alain Delon (アラン・ドロン) との間の息子 Christian Aaron Boulogne (クリスチャン・アーロン・ブロング) のインタビューに基づいている。

Nico はパリでモデルとして活躍した後、ニューヨークに拠点を移し、1960年の Federico Fellini (フェデリコ・フェリーニ) の『甘い生活』で女優としてのキャリアをスタート。Andy Warhol にミューズとして見出され、Warhol の実験的映画作品『チェルシー・ガールズ』や『Imitation of Christ』などに出演したことでも知られている。Velvet Underground との音楽活動を経た後、ミュージシャンとしてソロ活動を続けたが、1988年夏にイビザで自転車事故のため他界した。本作は、Nico の晩年を描き、1987年アーティストの最後のヨーロッパツアーの様子を描く。

Nico 初の伝記映画は、11月7日よりイタリアにて撮影がスタート。公開予定日は、未定だ。